僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

燗酒

今日の滋賀県は、朝から霧模様です。
視界はせいぜいの所、200メートルくらい、
山の中のバイパスを走っていると、まるで空を飛んでいるような不思議な感覚。
空飛ぶアル症・肝硬変ジィさん、リスボン、58歳、元気です。

今日もリスボンの、無責任・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

今朝のNHK(7時30分からだから、多分、関西版)で、
京都の日本酒メーカーの「燗酒を売り込め」キャンペーンについて紹介していました。

最近、再飲酒願望がかなり低くなってきていますが、
一瞬、ウ、美味そうと思ってしまいました。

でも、ちょっと待てよ、
飲酒者の頃の俺、お燗した日本酒なんか飲んでたっけ?
いや、むしろ苦手だったはずだよな。

大学生の時に初めての二日酔いでとんでもない頭痛を経験したのも、燗酒を飲んだ翌日だったし、
30歳前に「雪の松島」に出会うまでは、確か日本酒そのものが好きじゃなかったはず。

なのに、なぜ、今朝はうまそうと思ってしまったのでしょうか。

ザクッとした結論を予想すれば、
おそらくは、冬場の温かい料理と燗したお酒という組み合わせがもたらしてくれる、
冬の日本の風物詩、美味そうというイメージに惹かれてしまった可能性があります。

ほんまに美味しいかどうかは重要ではなく、
美味しそうなイメージをもたらしてくれる、アイコンとしての働きにやられてしまったかな。

ホンマは、大して美味しくはないはずです。
燗した日本酒、中途半端な少しべたついた甘さと、すきっとしない香りで包まれています。
そしてその甘さと香りを消去するために、少し辛い目の味付の料理をついばむ、
そうすると、口の中でまたあの妙な甘味を迎え入れる準備が出来上がる、
しかもアルコールの作用により、少しずつ脱水症状が進行します。

燗酒と料理を味わっているという状態は、美味しいと思って味わっているよりも、
生理的な条件反射で燗酒と料理をいただいているんですね。

これって、ほぼ、パブロフの犬状態ですよね。

パブロフの犬状態、つまり一時的な中毒症状です。

酒って、やっぱやばい飲み物ですね、よい子は二度と近づいてはいけません。

少々戯画化しましたが、
やはりアルコールは、短期間であれ長期間であれ、脳をおちょくり、やがてはダメにしてしまう、
悪魔の薬品だったんですね。

皆さんも僕もよい子ですから、今日も明日も、厚かましくも謙虚にそしてご機嫌さんで
悪魔の薬品から身を遠ざけていきましょう。

LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。