僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

取り締まるべきは

肝臓って大きかったんですよね、傷つけてしまいました、アル症と肝硬変、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、社会派?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日は久しぶりにエコー診断とCT撮影のため、病院に行って来ました。
病院、通常の診察もそうですけど、待たされますねぇ。
おかげさまで図書館から借りている小説、読み進めることができましたけど、
途中、居眠りもしてました。

さてこの頃、たばこの次は酒か?という話題が少しずつ世間をにぎわしているようです。

煙草に関しては、不特定多数の人びとが集まる室内空間は基本的には禁煙、せいぜいのところ分煙という方向が打ち出されています。
ヨーロッパを中心とした世界の趨勢は、建物の内部は禁煙、室外空間においても、喫煙可能な場所をある程度限定するということだそうです。

世界の趨勢を基準にすべきかどうかはともかく、非喫煙者にとって、室内であれ室外であれ、たばこの煙は嫌なものです。
そして健康にとっても明らかに害があるのであれば、制限するのは当然でしょう。

人に迷惑をかけることと、自由を主張することとは全く別の問題です。

したがって一部の政治家たちによる、喫煙権を守れという主張は、非合理的な単なるわがままに過ぎません。

そしてそのような制限や禁止の方向が、酒にも向かい始めているらしいのです。

断酒者の多くがかつては愛飲家であったと思われるので、複雑な感想をお持ちのことでしょう。

僕も、かつてアメリカであったような、禁酒社会がいいとは思いませんし、
また、アル症やアルコール由来の内臓病を患ってない人びとから酒の楽しみを奪おうと思いません。

ただ、以前にも書きましたが、

メディアの種類を問わず、酒を扱う広告の無制限な放置状態、

あまりにも気安く購入できる流通の現状、

これらの点に関しては、考えてみてもいいのかなと思います。

TVCMに占めるアルコール飲料の放送比率の高さは、世界的にもトップレベルにあるでしょうね。

また、スーパーでむちゃくちゃ安く買える現状、かつてはありがたかった事態ですが、
若者たちが僕たちと同じ轍を踏まないようにすることが大事だとすれば、
値段はともかくとして、あまりにもアクセスが簡単であることには、一考の余地があるでしょう。

酒を飲むな、とは言いません。
酒を安く売ってはならん、とも言いません。

しかし飲食店での年齢確認が当たり前になりつつあるように、
流通の現場においても何らかの工夫が必要ではないでしょうか。

僕のアル症の入り口の一つであった昼のみが、やはり出先で簡単にアルコールが購入できることで、促進されたのも事実です。

酒を飲める人たちには、楽しく飲んでほしいし、過度な飲酒が入り口となる地獄や悲劇に陥ってほしくはありません。
特に、若者諸君には。

僕たちは僕たちのために、そして僕たちが迷惑をかけてきてしまった人びとのために、
生き続けなければなりません。
そして僕たちは若者たちの将来のためにも生き続け、時に語る必要があると思います。

そこで

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。