僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

こどもたちの成長

不治の病と共生中、リスボン、賞味期限切れが迫った58歳。

本日もリスボンの、センチメンタル・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

大学に所属する研究者としての賞味期限があと7年足らずになりました。
もちろん、賞味期限が切れたのちも、市井の研究者として仕事はしたいと思っていますが、
やはり公的な後ろ盾があるのとないのでは、月とスッポンです。

(時に、月とスッポン、どっちに価値を見ているんでしょうね。)

本日はそんな僕の大学所属者としての地位を活かし、ある意味で社会に還元し貢献する活動の一つである、
大学における芸術教育と、特別支援学校の取り組みの連携を探る仕事の一環として、
大学に最も近い特別支援学校に行ってまいりました。

この学校と僕の付き合いは、10年以上になります。
地域の知的障害とともの育つこどもたちが学ぶこの学校は、
僕の研究活動にとって極めて重要なフィールドであるとともに、
仕事という意味を超えて僕にとって生きていることの楽しさや意義を感じさせてくれる大事な場所です。

昨年、病気療養休暇を取りましたので、この学校を訪れるのも、、結構久しぶりでした。

公立の学校ですから、先生方の移動も少なくありませんが、
以前から親しくさせていただいている先生方のお顔もお見かけできました。

そして何よりも嬉しかったのは、
かつて小学部で学んでいたこどもたちが、
今ではそれぞれ、中学部、高等部で学んでいるという、
きわめて当たり前の事実を、
この目で確かめることができたことです。

(特別支援学校では、通常の学年という考え方ではなく、障害の種別や程度によってこどもたちのクラス編成を行います。そこで、小学部や中学部という、やや耳慣れない言葉を用いているようです。)

たとえ生涯にわたって言葉を獲得できないような重い知的障害とともに暮らすこどもたちも、
それぞれのペースで成長していきます。
涙が出そうなくらいに嬉しい事実です。

もちろん、保護者をはじめとする周囲の皆さんのご苦労は僕たちの想像を超えているかもしれません。
でも、僕たちにも何かできるはずです。

そしてアートや芸術教育という文脈から何ができるかということを考え、細々とではありますが実践してきたのが、僕の人生です。

過度の飲酒から体と精神を蝕んでしまいましたが、
そのことによって僕は自らの中にダブル・スタンダードをもつことができました。

賞味期限が切れるまでは突っ走ります。
賞味期限が切れたのちは、
一層細々とはなるでしょうが、この文脈で遊び続けていきます。

そのためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。