断酒ライフ、523日、アル症・肝硬変、リスボン、58歳。
本日もリスボンの、ちょっと途中下車・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
少しばかり、大仰なタイトルをつけてみました。
生きがい、
何のために生まれてきたのか、と言い換えてもいいかもしれないし、
何を楽しみに、あるいは喜びに生きているのか、と言い換えてもいいでしょう。
あるいは、もっと大げさに、
人生の目標、といってもいいでしょうし、
いまわの際にしっかり振り返ることができる何かがあったか、ということかもしれません。
なんで急にこんな重たいことを考え始めたかというと、
この国の一般的な感覚でいえば、
男性というジェンダーにとって職業を通しての自己実現こそが社会的な善とされているようであり、
その感覚からすると僕はダメ人間かも、と思ってしまったのです。
もちろん、根っからの楽天家リスボン君がそんな杓子定規な感覚に自分を縛り付けることはないのですが、
じゃぁ、職業以外に何を生きがいにしてきたんだろう、と考え始めてしまったんですね。
僕の場合、職業と好きなこと、やりたいことが、かなりオーヴァーラップしていますので、
一層、一般的な職業倫理感では捉えにくい人生を送ってきましたし、おそらく最後までややこしいままでしょう。
思いっきり楽しみ側に感覚を寄せてみると、僕の生きがいは音楽ということにもなります。
確かに年に何回かのライブ活動とそのための準備は、僕にとってかけがえのない時間です。
でも、やはり音楽活動は、非日常的な時間の流れの中にありますね。
では、毎日の生活、まさに日常生活において僕を生かしているのは何かなと思ったときに、
断酒ライフを送ること、
これこそが僕の人生の意味、少なくとも後半生の意味なのかな、と思い始めました。
断酒ライフを送ることによって、新しい人生を生きること、というのが通常のとらえ方でしょう。
つまり断酒ライフは、よりよい生活のための前提条件であり、目的ではないはずです。
でも僕の場合、そしてもしかすると多くの同志の皆さんにとっても
断酒ライフ、お酒のないきれいな生活を送ること、いつでもすっきりした頭のままで生活すること、
そういったことそのものが人生の意味と思い替えてもいいように思います。
人生のある時期まで、お酒に毒された、ある意味、ドロドロの人生を送りました。
でも断酒者となり、すっきりした人生を送ることが可能になったのです。
ここには、手段と目的の取り違えがありそうです。
でも、取り違えてもいいんじゃないでしょうか。
僕たちがクリアな生活を送ること、僕たちにとってむちゃくちゃプラスでポジティブであると同時に、
今まで迷惑をかけてきた周囲のみんなにとってもむちゃくちゃプラスでポジティブですよね。
今日も飲まない、
ここに楽しさを見出しましょう。
そして僕たちの人生を、青春が両端に来るサンドイッチにしましょう。
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。
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