僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

Voyage never go ahead (嘘英語ですよ)

台風5号、お騒がせな台風になりました。
少し影響を受けています、アル症・肝硬変・58歳、リスボン

本日もリスボンの、嘘英語・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


Voyage never go ahead
後悔先立たず。(航海、先に行かず)

もちろん、嘘っぱち英語です。

英語のことわざで近いのは、

It's no use crying over spilt milk.

くらいでしょう。

こぼれちゃったミルクを嘆いてもどうにもならない、覆水盆に返らず、ですね。

ちょっとわびしい、お金の話ですが・・・

小金があるときは、小金がまた湧いて出てくると信じ、小金を容赦なく浪費します。

しかし、いざ小金すらもなくなると、
あの時浪費してしまった小金、かやせ~、もどせ~、
となるんですね。

僕の勤めている大学でもそうです。

昔は大学の夏季完全休暇中も、受付業務はオープンしていましたので、
研究室からの荷物の運び出し位はできました。

でも現在は、少しでも人件費を浮かせるために、完全休暇中は、大学は全く門を閉じてしまいます。

今月14日に、いつもの奈良のイトーヨーカ堂で演奏を行うため、
今日、研究室から機材を運び出しました。
まだ1週間もあるのに。

家計も同じように、収入に余裕があるときは、
たまのプチ贅沢はしていました。

今は、必要経費ですら、少しでも安く上げようと、工夫の毎日です。


これ、考えてみると、
飲みすぎで身体や心を壊していく過程と似ていますよね、辛いけれど。

まだ、体が大丈夫な時は、(そしてそのころは、小金もありました)
飲めるだけ飲みます。
仮に二日酔いになっても、翌日の夕刻にはもうスタンバイでした。

あの頃もっと分別のある飲み方をしていれば、
と少しだけ思うこともありますが、しかし、
Voyage never go ahead なんですね。

朝から酒を飲んでも平気な時に、後のこと、つまり今のことですが、なぞは全く想像すらせずに、飲みました。

僕の場合、うっすらとこのままでは依存症になるやろうなぁと、おぼろげには考えていましたが、
差し迫った危機としては全く考えていませんでした。

覆水、ホンマに盆に返りません。

エントロピーは基本的に増大する一方なのです。

僕たちは、アル症のブラックホールに落ちてしまいました。

そしてブラックホールの裏側、ホワイトホール、すなわち断酒ライフを生きようとしています。
お金は残念ながら、ホワイトホールはなさそうですが、人生にはホワイトホールが待っていてくれているようです。

ホワイトホール・チャンス、しっかり生かしていきましょう。

そう、いつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。