僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

食事のハレとケ、そしてサケ

飲酒歴40年、断酒歴2年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ホンマのところはどうなんでしょう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



今回の台風25号、
とりあえず、近畿地方には大きな影響もなく過ぎ去ってくれそうです。

明日の日曜と翌日の祝日、
僕の勤める大学では大学祭が予定されていましたが、

木曜日の段階で、中止が決定されました。


結果としては開催できるくらいの気象の推移となりそうですが、
しかしイベントを主催する責任者の立場に立てば、
避けることのできるリスクはできる限り回避するのがこの頃の倣いですので、
中止の決定は致し方ないのかもしれません。


僕は毎年やっていたストリート・ミュージシャンを、
今年は大学祭実行委員会の学生諸君との共同開催で、
潜りではなく正式な催し物としてやるつもりでしたので、
大分、がっかりしてます。


でも4月からずーっと準備に当たってきた実行委員会の学生諸君の気もちを考えてみると、
僕のがっかり感なんか、知れています。

彼女たち・彼らがめげずに、後輩たちにノウハウを伝えてくれることを祈ります。




さて食欲の秋らしいので、
今日は少し、ひがみっぽい感性でごちそうの話。


今朝のNHKニュースで、
レポーターが京都の新酒と酒のあてを楽しむイベントについて紹介していました。


新酒をくいっと飲むシーンにはそれほど刺激を感じませんでしたが、
そのあとにちょっと凝った作りのおつまみを食べている姿には、
少しばかり気持ちが揺らいだ感じがしました。


ところで皆さん、

和食でもフランス料理でもよいのですが、
いわゆる正式の晩餐料理、
ホンマに美味しいと思ったことあります?


もちろん僕も、
誰かの結婚式くらいでしかそんなゴッツォウにありつくことはないのですが、

不味かったということはないにしても、

むちゃくちゃ美味かったかというと、

正直、少し、首をひねります。



というのも、
高級なんやから美味いに決まっているやろという強迫観念がまずありますよね、

それから同じかもしれませんが、
この美味しさが分らんかったら、バカにされるやろうという、
妙なカッコつけもありました。


でも実際には、

いわゆる美味しいもんっていうのはこういう味なんやなと、
無理やり納得していたような気もします。



やっぱりホンマに美味しいもんていうのは、
かしこまって食べるようなもんではなく、

おお、腹減った~と、胃袋感性だけは十代後半の男子に戻ってガブリつくような、
ある意味で品のない、というか、嘘や気取りのない食べ物ですよね。



僕の最近の経験では、
やっぱり北京のフードコートで食べた、安い中国各地の郷土料理であり、

午前中の講義の後に研究室でパクつくパンとバナナであり、

そして毎晩、家で食べる、
粗食なんだけど栄養面に気の配られた晩御飯ですよ、

ホンマに美味しいのは。



そんな毎日のごっつぉうは、酒を合間に挟むことによる強制的口直しの必要もなく、
元気に、いただきま~す、ごちそうさまでしたぁ、
と効率よく食事を終えることができます。


断酒ライフに入門したことで、
少し見栄を張ったグルメごっことは縁がなくなりましたが、

でもホンマの美味しさを心と体全体で楽しむことができる、
ホンマのグルメ感性を身に着けたことができたような感じがしてます。


季節の美味しさを間違いなくキャッチし続けるためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。