僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

58番目の国

飲酒歴40年、断酒歴3年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、かなり心配です・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。




日本は58番めの国だそうです。

国連の関連機関の調査による「世界幸福度ランキング」の今年の結果とのこと。


かなりの数字ですよね。

かなり低い数字という意味です、もちろん。


でも経済的な指標だとか、
安全度の指標では、
日本はそれほどひどい結果にはなっていないそうで、

何があかんのかというと、

自由度と社会貢献意識がともに傑出して低いんだそうです。


もちろん、
北朝鮮のような極端な独裁国家や、

南米やアフリカに見られる経済活動の破綻した国に比べればまだまだましなんでしょうが、

でもいわゆる先進国や、

福祉先進国とよばれている国々、

さらには
ブリックスとよばれる国々には後塵を拝しているらしいですね。


社会の中での自由度。


たしかに学生をはじめとする若者たちを見ていると、

僕たち、初期高齢者の若いころに比べると、
物の豊かさには恵まれているように見えますが、

精神的には妙に追い込まれているようにも思えます。


今の若者たちは、
若いころの僕たちのように人生や世界を語ることがあるのでしょうか。

青臭い学問にむきになって精を出すべき時間とエネルギーをアルバイトに追われている彼らを見ていると、

何か違うんじゃないかなと思ってしまいます。


学ぶポテンシャル、
真剣に恋をするポテンシャル、
世の不正を憤るポテンシャルをもっている若者たちが、

高齢者の失政のしりぬぐいに追われ、
招来への夢を描くこともできずにいる、この国。


僕の見方はただのノスタルジーの塊かもしれませんが、

そんなところが58位の正体かもしれません。


僕たち、アル症の自覚者は、
自由度の欠如を薬物でごまかす愚かさからは解放されましたが、

少なくない高齢者、それも定年後に居場所を失った高齢者がアルコールで心身をボロボロにしてしまう事例を耳にすると、

この国の不幸度の高さは、

若者だけではなく、高齢者にも襲い掛かっているようです。


逆説的かもしれませんが、
アル症を自覚したことによって僕たちは、
不幸に立ち向かう強さを身に着け、
幸せを追求できているのかもしれません。

僕たちは58位を無視しましょう。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。