飲酒歴40年、断酒歴6年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、たまには経済問題?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
いろいろと値上がりしてますよね。
僕が一番、実感するのは、ガソリン代ですね。
一時のほぼ5割増しになったんじゃないですか、今。
それから、何とか製品の値上げを踏みとどまっていた多くの優秀な企業が、
主要商品の値上げを次々に発表しているようです。
この危険な物価の高騰、ロシアのウクライナ侵攻だけが理由ではないでしょう。
異常な円安に表れているように、
僕たちは今、日本経済の国際的な競争力の低下に直面しています。
そして何よりも困るのは、
物価が高いにもかかわらず、収入の増加が期待できないという絶望的な状況です。
僕は、何よりも経済学が苦手です。
ですので、昨今の異常な経済状態の構造的な背景について理論的に理解することはできません。
せいぜいのところ、直感的な理解に基づいた幼稚な分析で満足するのみです。
ただ僕の幼稚な分析も、それほど的外れではないようです。
日本では、みんなが頑張った結果としての経済的な成果が、
頑張った一人ひとりに分配されることなく、
大企業の内部留保金として何か所か滞留しているようです。
使えるお金が手元に回ってこなければ、僕たちはお金を使うことができません。
企業の内部留保の一部が人びとの手に渡れば、
みんなの消費マインドも上向き、
まずは社会全体の気分が明るくなることでしょう。
なぜこの国では、お金の流れがせき止められてしまうんだろう。
リーマンショック以降、日本の大企業は慎重にならざるを得なくなったといわれることもありますが、
それだけで説明できるほど単純な問題ではないでしょうね。
視点は変わってしまいますが、
日本の国力の低下については僕は僕なりに、
一つの意見をもっています。
僕の見立ては比較的単純ですが、
ズバリ言えば、国公立大学の授業料の値上げこそがこの国の国力低下の最大の元凶です。
僕の学生時代の国立大学の授業料は、年間6万円でした。
僕の一つ上の学年は、年間3万円、
さらにさかのぼれば、年間1万円を切っていたそうです。
かつての国公立大学は、
若者たちの間の経済格差を無力化し、
本当に力のある人材を成長させるポテンシャルをもっていました。
保護者の収入が低くとも、
ある程度の学力と勉学への熱意をもった若者には、
学問と社会貢献への扉が開かれていたのです。
しかし国公立大学と私学の授業料負担を平準化するという目的のために、
国公立大学の学費は、漸進的に値上がりされ続けました。
その結果、研究力や教育力の優れた大学の門は、
富裕層の子弟だけに閉ざされてしまいました。
才能のある若者の可能性を最初から摘んでしまうこの国の教育制度、
この国の国力が低下するのは、当然の結果でしょう。
もしかするとこの国は、落ちるところまで落ちないと、
自らの社会の抱える病理について、自覚できないのかもしれません。
自らの精神病理を受け入れながらサバイバルを生きている僕たちは、
不必要に踊らされることなく、冷静に生き抜いていきましょう。
少なくとも僕たちは、
飲酒に伴う直接的な経済負担からは解放されてますよね。