僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

芸の道、その厳しさ

飲酒歴40年、断酒歴3年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、芸事なり難し・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

滋賀県民であればだれでも知っている歌があります。

教科書に載っていたわけでも、うみのこで歌わされたわけでもありません。

 

(ちなみに「うみのこ」とは、滋賀県が所有している学習船で、滋賀県の小学生は5年生の時に、「うみのこ」で1泊2日の湖上学習を経験します。僕は滋賀県ネイティブではありませんので、乗っていませんが、僕のこどもたちは二人ともうみのこ経験者です、当然ながら。)

 

でその、滋賀県民であればだれでも知っている歌というのは、

滋賀県に本拠を置いているスーパーマーケット、平和堂のCMソング?で、

平和堂各店舗で1日に何回か流されますので、

自然に耳に入ってきます。

 

平和堂地産地消に力を入れ、障害者雇用にも積極的な、

どちらかといえば、まじめ・地味系のスーパーなんですが、

たまに店内のイベントスペースで、

プロのパフォーマーを招いてのショーを行います。

 

ここのところ、2回ほど、アルプラザ堅田で催された、

そんなパフォーマンスをたまたま見ました。

最初は、フレディーノと名乗る、フレディー・マーキュリーのそっくりさんによる、

マイムを中心とした一人劇、

そして2回目は、若くてイケメソのパントマイマー、マジシャン、ジャグラーの3人組による寸劇でした。

 

どちらの回も、名の売れているパフォーマーではなさそうです。

会場のアルプラザ堅田センターコートは、

急ごしらえの狭いステージと、

ステージ前の40席ほどのパイプ椅子による客席、

どちらかといえば、

アーティストの発表の場としては、場末の哀愁が漂いそうな会場です。

 

僕は、たまたま、散歩の途中で出会っただけですが、

僕自身のミュージシャン活動の参考にもなるということで、

楽しませてもらいました。

 

僕がたまたま出会ったこれらのアーティストは、

しかし、全員が、しっかりとした技をもっていました。

 

特に今日見た、ジャグラーの最後の技は、

トマトの形をしたボール7個によるジャグリング、

これは見事でした。

 

で、そんなしっかりとした決め技をもったパフォーマーたちが、

言い方は悪いのですが、地方のスーパーのイベントで技を披露する、

エンターテイナーにとって決して華のある舞台ではありませんし、

ギャラもそれなりでしょう、

でもこれが芸事の世界の厳しい現実です。

 

パフォーマーとしてのしっかりとした技能を磨き、

そしてお客さんに楽しんでもらうためのノウハウについても気を遣う、

これらは、最低限の前提条件に過ぎません。

 

やっぱり、一流になるためには、

一流のエンターテイナー、一流のアーティストとして支持されるためには、

さらにいくつもプラスアルファが必要なんですね。

 

常識的な判断が下せる人であればここで、

自分はそこそこの世界で満足し、がんばります、

てな、殊勝なことを誓うのでしょうが、

僕は何といっても勘違いADHD男、

若い連中が頑張っているんだから、

こっちも負けてらんねぇべ、

と気合いが入ってしまいます。

 

あほです、はっきり言って。

 

でも僕の断酒ライフは、アホアホな価値観とともにオーヴァードライブを続けます。

 

アホアホ断酒ライフのいつもの誓いです。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。