僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

大学という伏魔殿

飲酒歴40年、断酒歴5年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、たまには時事ネタ?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

f:id:skyoflisbon:20211130210749j:plain

日本大学の田中という、

全身を昭和の体育会系の闇で覆っている、

マチュア・スモーレスラー上がりのオッサンが逮捕されました。

 

このオッサン、

あの日大アメフト部のムチャクチャ・タックル問題の時も、

ずーっと雲隠れを続けていて、

とんでもなく根性の腐ったやつだなと思っていましたが、

一人で根性が腐っていただけではなく、

多くの将来のある若者たちの心までもずたずたにしてしまった、

正真正銘のあかんたれでした。

 

日大といえば、学生数は断トツの日本一、

そして学校名から、海外から日本を代表する大学であると思われることも少なくない、

有名大学であることは間違いありません。

 

僕たちの所属する芸術系大学の世界でも、

日大藝術学部といえば、Nichigei の略称で知られ、

少なからぬ異才を排出してきた、個性的な名門校です。

 

その日大が、

こんな、真理を追究する精神からも、倫理観からも、

そして社会貢献の精神からも最も程遠い、

根性の腐りまくったオッサンに支配されていたという事実、

そして大学の中枢部には、この腐りまくったオッサンの取り巻きばかりが陣取っていたという事実、

この事実にもっとも衝撃を受けているのは、

現役の日大生諸君であり、

そして OB、 OG の皆さんでしょう。

 

日大は失礼ながら、学力の面では一流校とは言えません。

しかし現役学生諸君も、卒業生の皆さんも、

日大という名前に誇りをもって青春の日々を送っている、あるいは送っていたはずです。

その誇りがズタズタにされてしまった今回の事件、

規模は全く異なりますが、同じく大学という組織に所属しているものとして、

複雑な思いを抱きます。

 

大学は若者たちを鍛える場所です。

そして若者たちを鍛えるために、組織全体が真理の追求を何よりも優先します。

その高潔な精神のために、大学の自治が尊重されるのです。

 

大学はその社会的な役割の重要性ゆえに、

一般的な法人組織とは異なる保護を受けてきました。

大学組織の一部が犯してしまった不祥事についても、

大学には自浄作用があるという社会の期待ゆえに、

ある意味で寛大な目が向けられてきました。

 

しかし今回の田中とその取り巻きが犯した事案は、

社会から大学に向けられる視線を変えてしまうことになるかもしれません。

それでなくても、日本の大学の国際的な競争力は低下しています。

ここはぜひとも、日大の良心をキープし続けているはずの教職員の皆さんの、

茨の道に立ち向かう奮起に期待したいところです。

そして日大に学んだ、あるいは日大に学んでいる若者たちに、

もう一度、新たな可能性に挑戦する勇気を与えてほしい。

一人、日本大学の問題ではなく、

この国の将来にかかわる重要な案件なのです。

僕たちも毎日の挑戦を続けます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。