僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

1年8カ月ぶりの再会、そして再開

飲酒歴40年、断酒歴5年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、嬉しい業務日誌・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

世界中が新型コロナウィルスの感染によって翻弄され始めてから、

ほぼ、2年が経ちました。

僕のような、半分、世捨て人のような生活を送ってきた不埒な輩にも、

少なからぬ影響が及びました。

大学の授業しかり、音楽活動しかり。

 

授業やライブ活動は、行きつ戻りつしながらですが、

少しづつ日常のペースを回復しつつあります。

 

しかし、音楽活動と並んで、僕の生活の精神的な支柱であったもう一つの仕事は、

この2年間ほど、ほぼ、全面的な停滞を余儀なくされました。

知的障害者の施設でのアートワークショップ活動です。

僕はこれまで、大津市に主な拠点を置いている3つの福祉法人と交流関係をもっていましたが、

2年前の4月を最後に、それらの活動がすべて、延期になりました。

 

障害者福祉施設は医療施設とは異なりますが、

しかし、利用者の中心を占める知的障害者過半数の方は、

身体面に関しても配慮を必要としています。

施設外の関係者の訪問に著しい制限が加わるのは致し方のないところでした。

 

しかし、今日、そのうちの一つの施設でのアートワークショップ活動が再開されました。

ほぼ、1年8カ月ぶりの再開です。

 

ワークショップは1時過ぎからでしたが、

準備の都合もあり、12時半には施設に到着しました。

利用者のみんなとも、そしてスタッフの皆さんとも、1年8カ月ぶりの再会でした。

 

この施設の利用者の多くは、言葉の獲得も不十分な重篤な知的障害と暮らしてますが、

みんな、1年8か月ぶりに登場した、この白髪ジジィのことを覚えていてくれたようで、

照れながらも微笑んでくれたり、

積極的にハイタッチを仕掛けてくれたりで、

全身で歓迎を表現してくれました。

もちろん、僕はむちゃむちゃ、嬉しかったのですが、

みんなも喜んでくれたようです。

 

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今日は、写真の荷造り用のビニールテープと椅子を使って、

何とも名付けようのないインスタレーションを作りました。

(ごめんなさい、実際のワークショップの写真の掲載ができません)

 

約1時間の制作活動、

1年8カ月の中断なんて関係ないとばかり、

みんなそれぞれのペースで楽しんでくれたようです。

 

利用者のみんなが楽しんでくれたかどうかは、

後片付けの進み方で、かなり判断できます。

制作活動が楽しかったときは、お片付けもリズムよく進んでいきます。

今日も制作を進めている時と同じ笑顔で、片付けと掃除を進めることができました。

 

やっぱり、オンラインではできないことは、いっぱいありますよね。

きっと僕の20世紀的感性が必要とされる場面は、まだまだあることでしょう。

 

ということで、厚かましく楽しく、そしてお気楽に、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。