飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、60の手習い・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日、通勤の車の中で、ふと気がつきました。
樹々が色づき始めてきました。
そりゃそうですよね、もう10月も25日、
もうすぐ11月ですもんね。
僕が終の棲家と定めた今の家に住み始めて、25年が経ちます。
何度か報告していますように、今の家は、比良山系の麓、
人里離れた山里の風情にあふれた場所です。
普段、街中、あるいは住宅地に暮らしている人が訪れれば、
自然の豊かな場所だと思うことでしょう。
僕は街中の喧騒が苦手なので、多少の不便さは覚悟のうえで、今の地に棲家を求めました。
隣近所に過剰な気遣いをせずに暮らすことできる今の環境を気に入っていますが、
しかし少しだけ後悔?していることがあります。
それは、僕がこの25年間近く、この地の最大のお土産ポイントである、
自然の素晴らしさを十分には味わってこなかったことです。
僕はこどものころから、植物も含めた生き物の名前を覚えることが苦手でした。
特に花の類に関して言えば、絶望的なまでに鈍い感覚しか持ち合わせていません。
しかし最近になって、家の周りの雑木林のいろいろな様子に関心がいくようになってきました。
植物の名前はまだまだ、ちんぷんかんぷんですが、
この春くらいから、
雑木林の中を行きかう、様ざまな生き物の発するサウンドに関心が向かい始めました。
特に鳥の鳴き声に対しては、
いわば林の中でしか聴くことのできない極上の音楽として楽しめるようになりました。
鳥たちの声は、やはり春が一番、盛り上がります。
夏になると、蝉をはじめとする虫たちの声にかき消されてしまいますが、
秋の訪れとともに、春先とは異なる種類の声が聴こえるようになり、
興味が尽きません。
高齢化に伴い視力の低下が避けられないので、
動物や植物の姿かたちを楽しむことは難しいのですが、
僕はやはり他人様よりも鋭い聴覚官能に恵まれているようで、
サウンドを通して自然界を楽しむことができそうです。
音を通して自然界を楽しむ、
この遊びも、断酒ライフのもたらしてくれた3つの C 、
クール、クリアー、そしてクレバーな感覚があればこその喜びに他なりません。
断酒ライフのおかげで僕は、遅ればせながらナチュラリストとしての道を歩み始めました。