僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

散歩道(さんぽどう)

飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、人生を倍楽しむ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は在宅勤務のヒッキーな一日、

午前中は授業で配信予定の学生向けの批評文の執筆に費やし、

昼からはピアノの練習に当てました。

ホンマに好き勝手に暮らしております。

 

1時から始めたピアノの練習、4時過ぎにさすがに集中力のピークが過ぎたようで、

鍵盤に向かう気力が消えてしまいました。

そこで久しぶりに自宅から10歩の雑木林散歩に出かけました。

 

僕の家は、本来は別荘地として開発された区画の一部にあり、

地目としては山林の扱いになるのですが、 

山林という地目の土地に建造物を建てるためには、

どうやらいくつかの条件があるようで、

中途半端に整備された小道が放置されたまま、あちこちにつながっています。

 

それらの小道を半分、迷子になったようなつもりで彷徨い歩くのが、

僕の雑木林散歩の醍醐味です。

 

タイトルの散歩道は、散歩に適した道のことではなく、

散歩を一つの創造的な営みと捉え、

その新たな価値を発見しようという、積極的な試みのことです。

 

そこで今日は、周遊できそうなルートをあえて周遊せず、

適当なところで折り返し、往復することに一つの面白さを見つけました。

同じ道を往復するだけなので、単なる繰り返しに見えますが、

実際には、向きを変えることによって楽しめる風景がかなり変わりますので、

新しい面白さが生まれてくるのです。

 

向きを変えれば、景色が変わる、当たり前のことです。

わざわざ道(どう)なぞと大げさに言うほどのことではないでしょうが、

しかし歩きながらきょろきょろと視線を動かしてみると、

ホンマに景色の新しい見え方に出会うことができます。

同じ素材(同一のルート)で、2倍楽しめるのです。

 

これからまた季節が進み、

同じ小道もまた季節の進行にふさわしい、新しい表情を見せてくれます。

散歩道(さんぽどう)の初心者としましては、ぼーっとしている暇はないようです。