僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

善意を否定していた⁉僕たち?

飲酒歴40年、断酒歴6年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、過去を振り返ります・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

本日をもちまして、また断酒歴を1か月伸ばすことができました。

6年と11か月、断酒歴7年達成まで、あとひと月です。

淡々と断酒ライフ継続の日々を伸ばすことができていますが、

もちろん、油断は禁物、僕たちはたとえ1滴であろうとも、

ほんのわずかな飲酒で、地獄に戻ってしまうことを忘れないようにしましょう。

 

アルコール使用障害は、否定の病だとよく言われます。

確かに自身の飲酒量について尋ねられると、

相手が医療関係者であろうがなかろうが、

かなり少なめに答えていましたよね。

己の飲酒量についてどうしても嘘をついてしまう病気、

それがアルコール使用障害ですよね。

 

ふと気がついたのですが、

僕たちの病気は、自分自身について嘘をつくだけではなく、

他人の言葉に対しても、全人格をかけて否定してかかるきらいがあるようです。

例えば、程よい飲酒を勧める他者の善意の言葉に対して、

「何を言ってやがる、自分の体の状態は自分が一番、分かっている」と憤慨してしまうのが、

かつての僕たちでした。

 

冷静に考えれば、どう考えても度を越えた飲酒に褒められる点はありません。

飲むこと自体を否定されているわけではないのに、

適度な飲酒を慇懃に勧められただけで、怒りのマグマがどろどろと燃え盛り、

時に陰険な噴火を起こしてしまう、

どうしようもない、人間の屑でしたね、僕たちは。

 

人間の屑になってしまう疾病、それがアルコール使用障害です。

40年間、人間の屑をやってきましたので、

40年は無理としても、せめて30年くらいは、屑ではない人間として生きていきましょう。