僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

日本画の世界が面白くなってきたかも

飲酒歴40年、断酒歴7年と5カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、長く生きていれば分かることも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今朝は少しだけ寝坊をかましました。

目を覚ました時に時計は5時50分、いつもよりも1時間近く、長く寝ました。

今週、そんなに頑張ったかなぁ。

やっぱ、昨日のひさびさの障害者施設でのアートワークショップがかなり効いたようです。

 

もっとも今日は何の予定もありません。

午前中、少しだけ学生のレポートの点検作業を行い、あとはのんびりとピアノの練習するだけです。

 

ただやはり、疲れがたまっていたことは確かなようで、

昼過ぎには気分転換を図りたくなったので、ブックオフにでも出かけることにしました。

 

ブックオフでの立ち読み、結構、楽しめます。

もっともコミックの類はほとんど手に取らず、

ここ4.5年くらいの間に出版された新書を拾い読みして楽しんでいます。

 

そのような新書ではないのですが、

美術本コーナーで、日本画年鑑というごっつい本を見かけましたので、

ぱらぱらとめくってみました。

 

要は、現役で活躍中の日本画家の作品とプロフィールをまとめた資料集です。

掲載されているアーティストには、もちろん、よく知っている人もいます。

1頁に1人のペースで紹介されていますが、

作品図版を見ていると、なかなか楽しめました。

 

僕が美大で仕事として授業をするようになってすでに35年以上たちますが、

最初のころは、なぜ美大日本画というコースがあるのか、よくわかりませんでした。

正直に言えば、アートの世界に日本画というジャンルがあることすら知りませんでしたし、

まして、毎年、多くの若者がこの道に学ぶべく、研鑽を積んでいることも全く知りませんでした。

 

さすがにこの業界に35年もかかわってきましたので、

日本画の世界についても多少、知ることが増えましたし、

展覧会の類も多く見てきました。

そして、かなり僕の偏見も入りますが、

少なくとも、西欧人の真似事ばかりしている洋画の連中よりも、

日本画のアーティストたちの仕事の方が、

はるかにエキサイティングであることも分かってきました。

 

現役の日本画アーティストたちの作品、

図版からだけの判断ですが、

なかなか、バラエティーに富んでいます。

 

細かい描写でぐいぐい惹き付ける人もいれば、

抽象画もマッツァオの省略を効かした暗示的な世界を作る人もいます。

息をのむような美しい美人画の作家もいれば、

ちょっとした風景の中に思わぬ美の世界を見せてくれる人もいます。

 

しかし不思議なのは、アートの世界、

一般の人びとにとっては、やはり縁遠い存在にとどまっていることですよね。

何が問題なんでしょうね。

ちなみに千住何たらとかいう、滝の絵ばっかり描いているオッサンには僕は興味がありません。

 

音楽とアートを思う存分楽しむためには、

目と耳を大事にしなければなりません。

まだまだ、貪欲に生きていきます、厚かましく。