僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ベーゼンドルファー

飲酒歴40年、断酒歴7年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、ちょっとご機嫌さん・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は日曜日でしたが、

朝、8時過ぎに自宅を出て、

夜、8時半に帰宅しました。

午前9時から午後3時過ぎまでは、

勤務先の大学の入学試験、面接官を勤め、

その後、2時間弱、車で移動し、

5時過ぎから7時までは、

10月に予定されているとあるコンサートのリハーサルに参加しました。

 

どちらも、それなりに疲労を伴い、

そしてそれなりにエキサイティングなこともある、

充実の2本立てでした。

 

入試の面接官は、あまり相性の良くない先生とタッグを組まされたこともあり、

あまり乗り気ではなかったのですが、

9名、出会った受験生一人ひとりが、それぞれに個性と可能性を感じさせてくれ、

楽しい業務になりました。

 

そして夕刻からのリハーサルですが、

以前にも報告していました、アマチュア吹奏楽団の定期演奏会の中の、

ポップス・プログラムへのピアニストとしての客演参加のためのものです。

 

これまでは、僕の電子キーボードとアンプを持参していましたが、

今日からグランドピアノが常設されているスタジオが練習会場となりました。

そしてそのスタジオに置いてあったピアノが、

タイトルのベーゼンドルファーという銘柄の楽器だったのです。

 

ベーゼンドルファー、どちらかといえば、クラシック音楽の専門家が好んで弾く、ピアノの名機です。

僕たち、ピアニストという生き物には不思議な習性がありまして、

素晴らしい楽器に触れると、それだけで無条件にご機嫌さんになってしまいます。

今日の僕も、思わぬベーゼンドルファーとの出会いに、

かなり舞い上がりました。

 

ベーゼンドルファー、はっきり言って、ジャズには不向きの楽器です。

その音色は、恐らくすべてのピアノの中で最も柔らかさに満ちているといっていいでしょう。

その意味では、ある程度、強めのアタックによるビートの揺らぎを楽しむジャズには、

不向きな面もあります。

 

しかし単音のメロディーを美しく奏でるという、

ピアノという楽器にとって最もシンプルでありながらも、

最も困難な課題に関しては、ベーゼンドルファーより優れた楽器はないといっていいでしょう。

今日の僕は、1時間以上にわたってベーゼンドルファーを独り占めできるという贅沢が許されました。

3時間近く経過した今でも、

指が楽しみ、耳が喜んだ至福の時間の余韻が響いています。

ピアニストってアホほど単純にできているんすよ。