僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

この冬、初めての積雪の朝

飲酒歴40年、断酒歴7年と11ヶ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、季節だよりの一記録・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今朝、目が覚めたのが、5時40分、ジジィとしては普通の起床時間でした。

寝室の空気を入れ替えようと窓を開けると、外の風景が真っ白でした。

暖冬という予想の今年の冬ですが、降る時は降るようです。

 

こんな日はまず、ガレージ前の雪かきをすべきかどうか、外に出て確かめます。

ネックウォーマーを身につけニット帽を被り、

雪下ろし用のシャベルをもって玄関を出ましたところ、

積雪は15センチ程度、

雪かきの必要はなしと判断し、クルマのフロントガラスの雪下ろしだけはしました。

 

拙宅の写真ではありませんが、こんな感じの山奥に住んでいます。

 

その後、いつもの腹筋プラクティスを行い、新聞を読んで、

パートナーが起きてくるのを待ちます。

今日はパートナーはパートに出る日、こんな日の朝食はパートナーの担当です。

 

ところがいつもの時間を過ぎても、パートナーは階下に降りてきません。

ここで通常の夫婦であれば、直接パートナーの寝室に行って確かめるところでしょうが、

僕たちの関係は極北状態ですので、下手に安否を確認しようものなら、

その行為そのものを理由にひと悶着起きかねません。

あやつは、せっかくの睡眠を邪魔されたと怒り出しかねないのです。

 

いつまでも待っていても仕方ないので、

パートナーが休みの日と同じく、僕が朝食を作ることにしました。

 

僕が朝食を終え、そして朝食の洗い物を終えたころにパートナーが下りてきました。

今日は急遽、パート仕事が休みになったそうです。

朝の互いのルーチンにも影響があるにもかかわらず、パートナーは僕に伝えていませんでした。

 

極北夫婦のコミュニケーションなんて、こんなもんです。

ぐっと冷え込んだ極北状態の積雪の日に、僕たちの極北状態も確認できました。

 

でも考えてみると、僕はパートナーと極北関係にあることによって、

音楽活動に打ち込むことができています。

パートナーが家にいる時の僕は、リビングで PC に向かっているか、

練習室にこもって練習しているか、

あるいは家事に勤しんでいるかのどれかです。

 

家族サービスなぞという面倒なことからも、完全に解放されています。

 

多分、死ぬまでこんな関係が続くことでしょう。

人生を折り返してからの雪景色は、僕に人生のリアリティーを教えてくれます。