僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

最後の日だったはずなんですが・・・

飲酒歴40年、断酒歴8年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、まぁ僕らしいかな・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日をもちまして、31年間勤めました大学を退職し、

明日からめでたく、無職の身となります。

今日も研究室の最後の後片付けのために、大学に行ってまいりました。

最後の後片付けになるはずだったんですが・・・・。

 

ハイ、終了できませんでした。

部屋そのものは何とか、空っぽに近づけたのですが、

図書を始めとする研究資料の類を処理しきれず、

研究室前の廊下に出しっぱです。

 

という訳で、明日も大学に不審者として赴き、

ホンマの最終処理をしてきます。

 

だいたい、僕のような整理整頓ができない人間が、

きれいな後片付けができるわけがないんですよ、ホンマに。

と、悪質な開き直りをしたところで、

もう一つ、僕らしいといえば僕らしいエピソード。

 

研究室の後片付けに入ってから、

学内のネットワークやツイッターを通じて、

学生諸氏に研究室の備品の無料頒布会を行うことを伝えてきました。

 

今日も昼間に3名、

そして夕刻に1名の学生がやってきて、

図書等の資料をドロボーしていってくれました。

 

僕が研究用に購入した図書資料の多くは洋書なのですが、

学生諸氏にとってはテキストよりも、豊富な図版の方に魅かれるようで、

洋書もスムーズに捌けていきました。

 

そして今日、何といっても助かったのは、夕刻に現れた男子学生でした。

彼は現代美術を専攻しており、

僕の使い古しのコンピューターに対して、コンピューターとしてではなく、

ある種の造形素材として興味を抱いてくれたようで、

今ではよほどスキルの高い人でないと使えないであろうような、

XP のデルのマシンを嬉しそうに引き取ってくれました。

 

期日までに研究室の明け渡しができなかった僕ですが、

最後の最後まで、妹、弟たち、つまり学生たちの役に立てたことが、

僕らしいと言えそうです。

 

良くも悪くも、若者たちと正面から対峙してきた31年間でした。