僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アルコールと情報発信

飲酒歴40年、断酒歴8年と4カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、これは結構、難問です・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

 

詳しいことはよく知りませんが、京急サントリーがつるんでヤンチャしたそうです。

ヤンチャした結果、いくつかの組織から抗議の声が上がり、

このちょっといたずら心が過ぎた企画は、

取りやめになったとか。

 

酒やたばこの広告は、面倒な問題を呼び起こしがちですよね。

たばこに関しては、その健康に関する明らかな悪影響故に、

世間一般の否定的な見方は、ほぼ確立したといってよさそうです。

愛煙家の殆どが、肩身の狭い思いをしているでしょうね。

 

一方、アルコール飲料ですが、

時間的な制約を始めとする制限的な取り組みはあるものの、

未成年者の目に触れる可能性についてそれほど深く問われることなく、

ほぼ、野放図の状態といってよいでしょう。

この蒲タコハイ駅というヤンチャな広報企画も、

そんな世間の無責任な野放図状態にウッカリ乗ってしまった結果ともいえそうです。

 

煙草に関しては、喫煙者当人にとっても、社会全体にとっても、

百害あって一利なしという認識が確立しているがゆえに、

広報に関して厳しい現実が形成されてきました。

 

一方、アルコール飲料に関しては、

医学界の潮流が百害あって一利なしの方向に向かいつつあるにもかかわらず、

日本社会の全体的な傾向としては、広報や報道に対して特に制限を設けない方向のようです。

 

何か、釈然としません。

蒲タコハイ駅という企画が、

未成年に対して悪影響があるかもしれないという批判が成り立つのであれば、

テレビを始めとするマス媒体でのアルコール飲料に対する広報や報道のもっている、

未成年者に対して好ましくない影響についても、批判されるべきですよね。

 

僕個人としましては、

夕方から解禁される泡の立つ飲料のテレビ広告に対して辛い思いに苛まれています。

たまにNHKの朝のニュースで酒に関する話題が取り上げられると、

怒りすら覚えます。

 

法律が禁止していない薬品であれば、広報も自由に行ってよいという理解も、

自らの思考能力を放棄したこの国の従順な善人どもの腐った脳みそであれば可能な思考法であり、

与するどころか許すことさえできません。

 

でも逆に、今回の京急サントリーの悪ふざけは、

悪ふざけがスケールオーバーを起こしていることで、

却って爽やかにも感じてしまうのは、

僕のへそが曲がっているからでしょうね。

 

アルコール飲料が社会に及ぼし得る負の効果に対して、

僕たちは当事者として、少しばかり厳しめの認識をもち続けるべきでしょう。

そして時には、僕たちの経験も踏まえたうえで、

世の人に伝えることも必要でしょうね。

僕たちは生き証人としても、死んではならないのです。