僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

夢、といっても、今後の人生の目標や希望といった意味ではなく、睡眠中に見る夢の話です。

長い間、飲酒による気絶爆睡が入眠の唯一の方法であった僕は、断酒後は、あるおまじないを思い浮かべることを入眠のきっかけにしています。

それは、「さあ、今夜も冒険に行くぞ」、というものです。

ここでいう冒険とは、夢のこと。
今日はどんな夢を見ることができるのかな、とワクワクしながら眠ることにしています。

現在の僕の睡眠パターンは、だいたい、11時に入眠、1時から2時にかけて、トイレのために1回、目が覚め、その後、もう一度寝て、5時から6時に目覚め、というものです。

そして、大概、強烈な印象を残す(といっても、あっという間に忘れ去ってしまいますが)のが、2回目の睡眠中に見る夢です。

たいていの場合、仕事、プライベートを問わず、現在の僕の生活の関心事が、やや漫画チックな感覚で誇張されて、夢として現れます。

夢の中では、ムチャムチャ、リアルです。ホンマに、どうしよう、と焦っています。

ところが、夜明けが近づくにつれて、徐々に、ホンマに徐々に、不思議なグラデーションの中で、これは夢なんだという認識がもたげてくるんですね。

そして大概の場合、まだ夜中やろうと思って、窓を見ると、うっすらと明るかったり、目覚まし時計を見ると、起床しても全然かまわない時間だったり。

僕は仕事の関係上、現代思想に関する書籍を読むことが多く、当然ながら、フロイトユングといった精神分析学派からの影響を多少とも受けざるを得ないのですが、個人的には心理学という学問領域に対して、若干の不信感をもっているというのが正直なところです。

夢には、現実世界に対する欲求が何らかの形で反映されるとの事ですが、僕の夢もそうなのでしょうか。

今、覚えている範囲で、今朝の夢を振り返ってみると・・・

僕たち(僕とバンドのメンバー)は、ライブのセッティングに追われています。
ただし、会場は、古臭い建物の5階か6階にある図書室です。
楽器や機材を運び込むために、まずは部屋の古い調度を整理しなければなりません。
この準備に忙殺される中で、何故かお客さんがある程度入場し、しかし、時間は午後10時になります。
当然ながら、ライブを開始することはできていません。

そして何故かセッティングの会場は、JRの線路沿いの道路わきに代わっています。
若いJRの職員による、線路の近くの改修は安全確保の観点からお断りしています、という説明を聞きながら、

もうすでに十分に夜が明けていることを確認しました。

僕はこの夢の中で、確実に周囲から追い込まれ、そしてその状況に対して僕は憤っています。

この夢は僕の現実の何かを反映しているのでしょうか。

夢は見ている最中はリアルなのですが、覚めてしまえば、ホンマに夢の後です。

今朝の夢はその落差があまりにも大きかったように思われました。

この落差は、断酒とは特に関係はないですよね?