僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

春も深まるのかな

どうやら僕は、死にかけていたようです。

もちろん、危篤状態になった訳でもありませんし、意識を失ったこともありません。
入院当初は、何でここにおらなアカンねん、と不満に思いつつ、始めての長期入院生活に対して、ちょっとした興味も感じていました。

でも、僕の入院の根拠の一つ、肝性脳症という症状、後から調べてみたら、かなりやばい病気でしたね。

羽ばたき振戦(腕を伸ばしたりすると、掌が勝手にパタパタと震える症状)や論理的思考の後退、動作や発語の緩慢、これら、肝性脳症の初期の症状は、はっきりと入院直後の僕には現れていました。
もし放置していれば、こん睡状態から死に至っていた可能性もあったようです。

無事、退院し、このブログでも報告してますように、今では病気療養をいいことに、気楽に過ごしています。

そして昨日、こんな写真を撮りました。

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近所の空き地で見かけた、蕨です。
もうすでにかなり大きくなっていますので、摘んで食べることはできません。
一月前であれば、おひたし等で楽しめたでしょう。

確実に季節は進んでいます。
当たり前のことですが、この頃、個人的にも、社会的も、当たり前のことを当たり前と感じることが難しくなってきているようにも思います。

始めての入院、そして病気療養。
色々なことを考える機会になっています。

仕事人としての現役卒業まで、数年、
そして人間としての卒業までも、ある程度、視野に入れざるを得なくなってきています。

誰かのために、社会のために、
ではなく、
じぶんのために今できることをするべきなんでしょう。
決して利己的な意味ではなく、奇跡的にも、この時代にこの世に生を受けたものとして。

まずは5月15日の、奈良、イトーヨーカ堂でのライブに向けて、久々にマジになってピアノの練習をしています。

(書き終えてから気がつきました、酒や断酒というキーワードが一度も登場しませんでした。)