僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ギャンブル

現在の僕は、一切のギャンブルは行っておりません。
単純に、ギャンブルに回すことのできる可処分所得がない、ということと、
他にすることがあるよね、
という二つの理由からです。

ホンマは、結構好きなんですけどね。

僕のいうギャンブルは、大きくは次の3種です。

1.投票型公営ギャンブル 競艇
2.パチンコ
3.宝くじ

以上、いずれも現在の日本においては合法的とされているものです。

かつてパチンコは、大衆娯楽の王様といわれた時代もありました。

おそらくパチンコが大衆娯楽の王様であったのは、
パチンコでいえば、CR以前、パチスロでは、4-1号機以前まででしょうね。

ここで、パチンコに関心のない人にとってはちんぷんかんぷんな専門用語が出てきますが、僕はかつて、パチンコやパチスロにはまっていた時代があったのです。

特に、パチスロの1-1号機、および1-2号機の時代は、頑張りましたね。
必勝法があったのです。それも眉唾ではなく、3,4時間がんばれば、まず99%、利益を上げることのできる方法です。

ただし、その時の期待できる売り上げは、せいぜいのところ、よくてン万円、ま、殆どの仲間が、1万ン千円の売り上げを目指すくらいでした。

僕は先ほども述べた理由で、今ではパチンコにもパチスロにも手を出しませんが、
もう一つの大きな理由としては、最近のパチンコやパチスロの遊びとしての基本的なレートの桁が、とんでもないインフレを起こしてしまっているからです。
僕が頑張ることができた時代は、1万ン千円で1日、何とかなりました。
今では、1日遊ぼうと思うと、10万円でも軍資金としては心もとないレベルらしいですよ。

投票型公営ギャンブルは、楽しむ人間が自らの遊びの金額レベルを設定できる点に、長所と短所がありますよね。
特に僕は、競艇オートレースが好きでしたので、例えば1日12レースあるとして、1レースに千円、1日で投資額が1万2千円、全く1レースも取れないという事もあまりないので、穏やかな日差しの中で適宜、散歩を楽しみながら、いい大人が1日、1万円少々で楽しむことができる、悪くないですよね。
ただし、この1日1万円は、10万円にも100万円にもなり得ます。

日本のギャンブルに関する法律やその運用に関する警察の方針は、時代に応じて変化します。
一応表向きは、

必要以上に射幸心をあおらない
反社会的勢力の資金源にはならないようにする
青少年の健全な育成を尊重する

と言ったあたりが基本的な精神になっていると思われます。

しかし、パチンコやパチスロのレートのインフレからも分かるように、現実は必ずしもお上の思惑通りには進んでいません。

また、最近アスリートたちがはまってしまったことで注目を集めることになった、闇のギャンブルの存在も、
立法や行政の賭博に対する中途半端な施策が生み出した、悪性の腫瘍なのかもしれません。

ギャンブルは社会的に悪である、という、きわめてわかりやすく、矛盾のない論法に与するつもりはありません。
しかし、パチンコやパチスロのような、明らかにギャンブルでありながら、合法性を認められている矛盾した遊戯の存在については、いろいろ考えさせられますよね。

そして、パチンコやパチスロは、僕たちとはまた異なる依存症を引き起こすことが知られています。
断酒ブログと同じく、ギャンブル依存に立ち向かうブロガーたちからの積極的な発信も少なくありません。

自分自身の目の前を見つめつつ、少しばかり自分の周りのこと、そして社会全体の中で僕たち、アル症者たちの存在の意味、或いは他の依存症と闘う人びとの存在についても、視野を広げて考える必要がありそうです。

何か、少しばかり重たい話になりました。

今日も皆さん、そして僕もご機嫌さんで、LWOA Life WIthout Alcohol 断酒ライフを。