僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

安定期? 禁断の妄想?

LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフに入って4カ月以上たちました。

飲みたいという気もちが全くなくなったとは言いませんが、飲酒行動に対する思いはかなり変わってきたように思います。

LWOA開始から2カ月くらいは、飲酒経験の記憶が、心理的にも生理的にもしっかりと刷り込まれたままのような感じがありました。
したがって、飲んではいけない、飲まないことによって新たな可能性が生まれ、継続できる、といった、脅迫的かつ積極的な、ある意味、矛盾を孕んだ気持ちが共存しており、その矛盾を孕んだ気負いが支えになっていました。

今では、LWOAは社交という意味で少しばかりさびしいかな、でももともと社交的な生活をしていなかったから関係ないか、といった感じで、心理的ないし生理的な条件付けではなく、あくまで社会的、文化的な条件付けの中で考えるようになっています。
初期の少しばかり無理のある気負いは、勢いを収めているようにも見えます。

これは、LWOAの安定期を意味しているのでしょうか。

もちろん、どこにスリップの落とし穴があるのか、わかりません。

消化器科の先生から、「奇跡的に回復していますよ」といわれ、
アルコール外来の先生からは、「少しづつ試してみましょうか」とアドヴァイスをいただくという、
禁断の妄想が頭をよぎることもあります。

そうか、強がりを言っても、この禁断の妄想の類が、危険なんだろうな。

やはり、入院寸前の異常な行動を思い出しましょう。
そして入院寸前の体の異常を思い出しましょう。

僕は、肝硬変末期の患者で、誰が見ても間違いなく、アルコール依存症者です。

アル症者に安定期は最期まで訪れません。

今日も、皆さん、そして僕も、ご機嫌さんでLWOA Life Without Alcohol 断酒ライフを。