僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

生き直す意味

アル症の診断をいただいてから約4カ月、LWOA Life Without Alcohol 断酒生活ほぼ5カ月のリスボンです。

本日より、仕事に復帰してまいりました。

今日は、同僚の授業補助、3時間、各種書類作製、1時間、各種打ち合わせ1時間、ということで、軽めのリハビリからのスタートです。


ところで、僕たち、断酒生活にたどり着いたアル症者は、幸せものでしょう。

もちろん、先輩方のブログを拝見していると、常にスリップの危険と隣り合わせの綱渡りが一生、続くわけです。

特に、何らかの理由で百薬の長を口にしてしまった時、その時は何とか治めることができても、翌日の飲酒渇望が半端ではないというご報告、
衝撃を受けました。

僕たちの脳にあいている傷口は、一応かさぶたが形成されていますが、そのかさぶたは、いとも簡単に敗れ、しかもその破れを取り繕うのは、断酒ライフにたどり着くまでの地獄のぶり返し、或いはそれ以上につらいのかもしれません。

僕たちはいろいろな幸運から断酒ライフを送っています。
そして断酒ライフの継続が、様ざまな人生の美味しさを提供してくれています。

せっかくですから、2人前分の人生を楽しみましょう。
1人前は、飲むことがすべてに優先された人生。
そしてもう1人前は、飲まないことによって開かれる、クリアーな世界の中で広がっていく人生。

近々、東京に研究出張に参ります。
目覚めのクリアーな5感で、湯島のあたりを散策しようと思います。
調査を終えた後のさわやかな疲労感の中で、神保町の素朴な定食屋さんの味わいを楽しもうと思います。
帰りの新幹線の車中では、充実感を伴った疲労感とともに、夕暮れから夜への景色の移り変わりを楽しもうと思います。

僕たちの第二の人生、万歳。

そして今日も、皆様、僕もご機嫌さんで、LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフを。