僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

街が変わる 僕が変わる

今、8月11日の早朝、珍しく久しぶりに少し涼しい感じ。
Tシャツと短パンでは風邪をひきそうなので、いつもより余分に着ています。
秋の気配、とまではいかなくても、明けない夜はないように、終わらない夏もないんですよね。

アル症と肝硬変、酒が飲めなくなった寂しさをこの二人の悪友が埋めてくれています(?)リスボン、57歳。
今日もリスボンの自分勝手・わがままブログ、ご訪問ありがとうございます。


昨日は久しぶりに、大津西武百貨店大津パルコに行ってきました。

こどもたちが小さいころは、月に1回くらいは、家族全員で、西武とパルコに行っていたものです。

最近は、不要の買い物を控え、また、駐車場代をけちるためもあって、全く足が向かなかったのですが、
昨日は、少しばかり離れた場所にあるスーパー、バローに車を置いて、向かうことにしました。
(バローさんでは、昼ご飯を買いましたよ、ちゃんとしたお客さんとして駐車場を利用してますよ、と貧乏人の言い訳。)
(´;ω;`)

西武とパルコのあるあたり、大津市内では、まぁ、高級マンション街ってことになるんでしょうねぇ。
不動産価格的には、億ションとまではいかないにしても、3LDKくらいで、ン千万後半くらいの値段なんだろうなぁ、新築だとして。
平日の午前中ということもあり、人どおりを見かけることもほとんどなく、あまり生活臭の感じられない街です。

さて、久々に訪れたパルコと西武、どちらも微妙に印象が変わっていました。
ホンマに微妙にです。

パルコ。
なんとなく店内に余裕がありました、ただし空間的に、という意味です。
つまり、何店かが出店を取りやめ、ところてん式に各店舗の専有面積が増えた、あるいは、空きブロックができたということです。
平日の午前中ですから、いくら夏休み中とはいえ、お客さんの出足は今一つです。
でも、そのことを考えても、よく言えば、なんとなく店舗全体に余裕がある、悪く言えば、なんか寂しい感じ、といった雰囲気でした。

島村楽器紀伊国屋書店タワーレコードと、あまりファッションに興味がない僕でも、時間を過ごせるスポットを回りましたが、それらにおいても、僕の興味があったものの品ぞろえは少なくなり、自然と店での滞在時間は短くなってしまっています。
特にタワーレコードのクラシックの売り場が狭くなっていたのは、かなりがっかり。
僕の感覚と、今日日のマーケット感覚が完全にずれてしまったのかな。

さて、次に西武デパートです。

まず感じたのが、やはりこの施設が昭和文化の遺物であるということです。
1976年、竣工当時は、最先端の商業施設ということで、日本の建築界から大きな注目を集めた、ジャパン・モダンの傑作なのですが、
ポスト・モダンから仮設的表層ハイパー建築の時代に至り、骨格のしっかりした、でも素肌感覚においてごまかしを許さない昭和のイケメンは、平成チャラリズムの中で、埋もれてしまっているようです。

そして、スケール感が縮小されてしまっているようにも感じました。

大津西武では6階の催事場で、常に物産展等をはじめとする華やかなイベントが催されており、百貨店らしい華やぎを象徴する場所になっていたのですが、大規模なショッピングモールが横行する今日のマーケット感覚では、昭和の骨太の建築物の中で、その規模の小ささが妙に気になってきます。
西武ってこんなに天井、低かったっけ?
6階から7階は吹き抜けになっており、ドーム状になっているのですが、なぜか狭苦しく感じてしまいました。

パルコも西武も、かつて僕が感じていた華やぎを、ほんの少し失っているように思われました。
でも、華やぎを失ったのは、僕のほうなんでしょう。

年齢的にも、経済力の点においても、僕たちはすでにマーケットの主人公ではありません。
そんな僕たちに対して、街が媚びを売るはずはありません。

でも、街自体からも活力が失われているようです。
ジャパン・アズ・ナンバーワンは、完全に過去の言葉です。

時間の経過は自然な成り行きなのか、それとも誰かの意思が働く気まぐれなものなのか、
僕たち、小さきものには見当もつきません。

小さな僕たちも、しっかり生きましょう。
死にかけた人生、こけかけた(あるいはこけてしまった)人生、またもらえました。

皆さん、そして僕も、今日もご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。