僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

お盆

今、病院の検査受付です。アル症と肝硬変、ダブルパンチと仲良く格闘中。リスボン、57歳。
今日もリスボンの自分勝手・独善ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

8月15日、お盆のまさにまん真ん中。
ほとんどの家では、普段、離れて暮らしている親戚や家族が一同に揃う、賑やかな日ですよね。

今朝の我が家は、家内はパートの早番で出かけており、長男は部活動のサッカーに出かけています。
長女は、今日、下宿先から帰ってくるとのことですが、何時になることやら。
そして僕は、肝硬変に伴う食道静脈瘤の再評価検査のため、これから胃カメラを飲みに病院に来ています。
家には、わんこが一人。

そう、お盆だからといって特別なことは何もないのです。

お盆が特別な日ではないことは、特に寂しいとは思いません。
むしろ、普段会うことの少ない親戚に顔を合わせるめんどくささを考えると、
家族全員が普段どうりで、それぞれが活動をしている今日みたいな普通の日の方が、気が楽ですね。

でも気が楽ではないことはあります。

今日は家族が揃います。
そしてその結果、おそらく、僕は僕が家族の中で孤立していることを再確認することになるでしょう。

家族からすれば、特に家内の立場に立てば、僕の病気は迷惑以外の何物でもないでしょう。
勝手に長年酒を喰らって、その結果、内臓を壊し、実は精神にも異常をきたしていたのです。
こどもたちにしても、親がアル症って、決して自慢でけへんよね。

しかもこのおっさん、最近、肝性脳症のせいか、加齢のせいか、アル症のせいか、そしてもしかすると認知症のせいか、やることなすこと、微妙にポイントがずれているようです。
昨日も、シャンプーとリンスを買い間違えてきました。

僕の脳がどのくらい壊れているのか、
アル症以外には壊れていないのか、
それは僕にもわかりません。

ただ、家族からすれば、あってほしい父親の姿ではないでしょう。


この捉え方は間違っているかもしれませんが、僕は家族からの孤立を僕に対する罰だと思って甘んじて受けています。
言いたいことはあります。
特に、嫁に対しては、山盛り、言いたいことがある。

でも、文句を言うのは死んだ後にしてやろうと言うくらい、この恨みは深い。

いつかわかってもらえる、とも思っていません。

幸い、表向きは家族の体をなしています。
僕が家族の中で孤立していることを感じているのは、僕一人かもしれません。

普通、こういうのは、勘違い、あるいはおもいよがりって言うんですよね。

でも、今は話してわかってもらおうという気にはならない。
そのことがこどもたちにとって決して良くないことはわかっています。
でも、今、僕は、こどもたちよりも自分の方が大事です。
嫁さんと価値観を共有しているであろうこどもたちは、僕にとっては、嫁さんと同じく、価値観を共有できない、同居者にすぎません。

僕は色々な意味での一人をこれからも受け入れていきます。

寂しさよりも前向きに、そしてご機嫌さんで、みなさん、今日も僕も、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。