僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

胃カメラを飲んで

僕の人生にとって、不思議な年になった2016年も、あと三分の一。
年度で確認しても半分近くを過ぎました。
アル症、肝硬変、ハイ、病人です。リスボン、57歳。
病人の気まぐれ・わがままブログ、本日もご訪問、ありがとうございます。


さて、すでに報告しましたように、昨日、胃カメラによる内視鏡検査、受けてきました。

いい大人が泣きそうになりましたよ、ホンマに。

もともと僕は、口の中に異物を入れられるのは、大の苦手です。
ま、ほとんどの人がそうだと思うのですが、僕の苦手さは、ちょっと群を抜いていると思います。

歯医者さんでも、治療の際にンゲンゲ、苦しんで、衛生士さん泣かせだと思います。

昨日も、麻酔をかけたにもかかわらず、カメラの管を喉を通過させるのに、しんどい思いをしました。

そしてさらにつらかったのが、抜き出す時です。

僕は実は、歌を歌うくせに、口を開けるのが苦手です。
口を開けようとすると、関節が外れる恐怖感から防衛本能が働いてしまい、むちゃくちゃ抵抗してしまいます。

昨日も、抜く段階になって、上げられない声を挙げ、抵抗してはいけないと分かっていながら、体が硬くなってしまい、ついには話し言葉を失うパニックに陥ってしまいました。

何とか、5分間ほど、カメラを操作する先生と看護師の方、そして僕自身の3人で、抵抗する僕をなだめながら、カメラを抜き取りました。
抵抗する僕も、先生と看護師に協力しようとする僕も、へとへとになりました。

もう、絶対、いやや。
でも、また、飲まな、あかんことになるんやろうなぁ。
どうも、静脈瘤はしっかりあるようなので。

さて、検査を受ける前に楽しみにしていたことがありました。
というのも、検査のために朝から絶食を指示されていましたので、検査の後に何を食べようかと、わくわくしていたのです。

ところが!

検査を終え、僕自身も人間に戻ったところで、看護師さんから今日、明日の注意事項のレクを受けます。
曰く…

今日は、基本、流動食。
明日は、おかゆさんや柔らかいうどん等で、少しずつ胃への刺激を強めていくこと。
明後日から通常の食事、OK

だと。

(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)

何だと~!
普通に飯食うたらアカンてか。


おかゆさん、大嫌いです。
もともと白いご飯が好きではないのに、さらに嫌いなおかゆさんを食えってか。

スパイス等の刺激物もアウトとのこと。

撮影のために空気を入れた後で胃がパンパンに膨れていたこともあり、腹が減っているのに、食欲減退という、悲劇。

検査を終え、会計の手続きの最中、ずっと、怒っていました。


実際には、よく噛んで食べたらええんやろ、と開き直ってパンを食べたところ、別に問題なし。
家に戻って、あかんとされていたコーヒーも飲みましたが、こちらも問題なし。
タコの刺身をおかずに晩御飯も普通のご飯を食べました。

内臓の一部を切除したので、刺激物を避けるようにという指示であったと思いますが、
過ぎたるは…とまではいいませんが、親切すぎるアドバイスのような気もしました。

身体の内部を直接観察する。
すごい技術だと思います。
そしてその検査結果は今後の僕に対する医療的処置に役立つことと思います。
いや、役立ってくれな困る、検査費用も安くないし、お金を払ってまで泣きそうな目にあっているんだから。
しかも、食事に対する楽しみの気持ちが、たとえ1回とはいえ、パニックに陥ったのだから。


医療技術に敬意を感じながら、でも、逆恨みも少し感じました。

きっと、医療とはさみも使いようなのでしょう。

まだ少し怒りつつ、今日もご機嫌さんで(という矛盾を超えて)皆さんも僕も
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。