僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

静かな花見

アル症と肝硬変、深刻ですがお気楽病人、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、時候の挨拶・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


本日は愛車のガソリン補給のついでに、湖西の静かな郷、堅田の旧市街を散策してきました。

僕は悪い癖で、どんな行動でも何か目的をもたなければいけないという強迫観念がありまして、
単なる散歩のときも、少し食べすぎたからカロリー消費のために速歩きをしなければならないとか、
街の様子をじっくり観察しなければならないとかといった、
課題を自分に課してしまうことが多いです。

でも今日は心を入れ替えまして?
ぼや~っと歩いてみようということで、浮見堂の界隈を散策しました。

この辺りはかつて仕事でもかかわったことのある地域で、
そのころのことも思い出します。
また、そのためもあって、地元の人でしか知らない裏道、抜け道も知っています。

そのような抜け道を通って、これまた地元の人しか知らないであろう、湖畔の公園に行きますと、

葉桜になりかけていますが、見事な桜の樹が何本も花開いていました。

以前に、花見という宴会は日本の奇習ではないかと書きましたが、
しかし確かに満開及び満開前後の桜、
強烈な印象を醸し出しますよね。

特に、花が塊のようにわわわんと茂っているさま、(スンマセン、変な形容で)
迫力すら感じさせます。

そしてそのわわわんと茂った花、アッちゅうまに散ってしまうんですよね。

華やぎと寂しさ、華と侘び・寂びの同居、この辺りが日本人の心を惹きつけてやまないんでしょう。

今日訪れた公園は、ホンマに知らなければ絶対にたどり着けない奇跡的な場所です。

したがって花を楽しんでいる人たちも、宴会としてではなく、花を静かに味わっています。

悪くない光景だなと思いました。

断酒者だから言うのではなく、宴会ではない花見、季節を確かめ、季節の移ろいを感じる、素晴らしい習慣だと思います。

酒も文化かもしれません。
でも、

酒抜きも文化でしょう。

僕たちは立派な文化人ですよ?

皆さんも僕も、文化人らしく、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。