僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

家族への思い

小春日和を楽しんでます、アル症・肝硬変、わがまま男、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、自業自得・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


昨日、久しぶりに東京に暮らす弟(52歳)から電話がありました。

あいつから電話があるときは、何かのようでこちら(関西方面)に来るか、金の相談かどちらかの可能性が高かったのですが、
昨日は、単に互いの現況確認でした。

彼は一人暮らし、某大手印刷会社に派遣という立場で務めております。

4年ほど前に膵炎でぶっ倒れましたが、もちろん、原因は飲みすぎです。

で、現在は反省しているかというと、夜勤の辛さもあり、朝酒、昼酒も当たり前という生活のようです。

おそらく、あと何年もしないうちにアルコール外来のお世話になるか、その前に体がもたなくなるか、どっちかでしょう。


普通、ここまで前振りをすれば、経験者として必死になって飲酒を止めるという方向に話が向かうべきでしょう。

が、冷たいようですが、僕にその気はありません。

一番大きいのは、
気楽に暮らしているように見えても、僕自身が断酒ライフの真っ最中であり、まだ人を助けられる段階でもないと思うからです。

言葉で、このままでは間違いなく依存症になるで、と口を酸っぱくして忠告しても、本人も理性のレベルでは十分に納得済みだと思います。

一度膵炎でひどい目にあっているにもかかわらず、飲み続けているのは、ほぼ依存症に陥っているのは間違いがないでしょう。
したがって本人の痛いほどの自覚がない限り、遠隔指導で何を言っても無駄だと思います。

そして僕の冷たさの原因としてもう一つ考えられるのは、
どうも僕は、家族に対してあまり特別な感情をもてないようなのです。

例えば、10年ほど前(だったと思います)に母を亡くしています。
僕は母の葬儀の最中に、一回も涙を流しませんでした。

おそらく、悲しいとも思いませんでした。

生まれてから母のことを好意的に感じたことも一度もありません。

それから少し離れたところに父親が一人暮らしをしていますが、
僕の入院の度にいろいろとしてもらっていますが、
僕のほうから連絡することはほとんどありません。

というか、正直、話をするのはウザいし、めんどい。

そして今一緒に暮らしている家族たちですが、

パートナーとはただの同居人になっていますし、

倅とは相談があれば乗りますが、大学を卒業させさえすれば、後は知りません。

一人暮らしをしている娘も、あと一年と少しで大学を卒業しますが、そのあとのことは知りません。

僕と家族たちの関係はとても冷たいものです。
最近の2回の入院中も、誰も顔すら見に来ませんでした。

僕自身はこのような家族との冷え切った関係は、僕が勝手になってしまったアルコール依存症に対する罰だと思っています。

そしてその罰ゲームにかなり慣れてきました。

僕はおかしいのでしょうか。

もしおかしいとすれば、それはそれでいいです。
人として間違っているのかもしれませんが、
人として間違っていても、僕個人としてはこれ以外にありませんし、僕の中では何も間違っていません。

どうも僕の脳みそは、感情のねじが1本だけ足りないようです。

でも人はしょせん、一人ですし、つながるときはつながりますよね。

一人では生きていけないことは分っているつもりですが、
自分の中にありもしない感情に無理やり登場してもらうことはできません。

僕は冷たいのでしょうか。

冷たいのかもしれませんが、断酒ライフは続けますよ、絶対に。

ですのでいつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。