天才たちの見る風景 - 僕のワンノートサンバ

アル症・肝硬変、でも定年後のやんちゃに希望を抱くはた迷惑な59歳、リスボン。

本日もリスボンの、むなしい憧れ？ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

数学の難問、ABC予想が証明されたそうです、京都大学の望月先生によって。

っていうか、もう少し正しく記すと、

望月先生は2年前にABC予想を証明する論文をすでに発表していましたが、
その内容をしっかり理解できる人が世界中に数人しかいなく、
そしてその人たちの指導によって、もう少し理解できる人が増え、
ようやく、証明論文に対する組織的な学術的ジャッジが可能になり、
望月先生の証明の正しさが確認されたということらしいです。

40年以上前には片田舎の理系の秀才であった元青年、現在の初期高齢者にとっては、
ABC予想そのものの問題の意味の理解ができません。

したがって問題そのものだけでは、すごいのか、すごくないのかすら分かりませんが、
数学では世界で数人しか理解できないという理論が、往々にして登場するそうです。

僕たち、通常の脳みその持ち主には、想像すらできない世界ですね。

ところで天才数学者といえば、大道芸人としても知られているピーター・フランクルさんがいますが、
かつて彼がとある雑誌のインタビューに対して、

「数学者の財産は大脳。大脳の働きを鈍らせる酒やたばこは一切やりません」

と答えていたことに対して、
そのころは飲酒に燃えていた若き愚か者に過ぎなかった僕は、
全く信じられない境地の存在にただただ驚きました。

人前で解説することをも拒否されている望月先生も、同じような境地なのかもしれません。

僕は幸いにも飲酒者から断酒者に生まれ変わることができ、
ピーター・フランクルさんの飲酒に対する毅然とした姿勢が少しは理解できるようになりました。

今さらといえば、今さらですが、
衰え始めている脳みそも、まだまだ使えるでしょう。

僕たちには僕たちなりの、
そして僕には僕なりの脳みその活かし方があると思います。

少しだけかっこつけさせてください、その僕なりの脳みその活かし方を試すためにも、
もっと生き延びましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。