僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

週末の新幹線

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、今日も厚かましく、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、そうかもしれん・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


木、金と東京に行きました。

木曜日は弟のアパートの引き渡しと、
NTT ICC の「未来の創造」展、

金曜日は国立新美術館の「DOMANI」展と21 21 Design Sight の「野生の何たら」展、
2本の展覧会を見た後は、
新宿歌舞伎町界隈をうろうろしました。

歌舞伎町界隈をうろうろしている時にはじめて、
新宿ゴールデン街を歩いてみました。

ちょっと信じがたい場所ですね、
この安全第一社会の日本にあんなアナーキーな飲食街があるなんて。

何で、あんなに一つ一つの間口が狭いんだろう。

でも考えてみたら、
あれは昭和の経済発展の風景の一つかもしれません。

昭和の大先輩たちは、
頑張って働いて、その結果、所得が上がって、
でもその所得を時間と空間には使わずに、ものの消費にあてたんですよね。

狭いところに買ったものをなんでも詰め込んで暮らす、
これが多分、昭和元禄の典型的ライフ・スタイルだったと思います。

だとすれば、新宿ゴールデン街
まさに昭和の生き方そのものが飲み屋さん街になった町でしょう。

まだ夕刻だったので、営業しているところはごく僅かでしたが、
夜ともなれば、どこの間口も、酒とたばこを楽しむ、おっさんやおばはんで一杯になるんでしょうね。

飲酒者だった時に一度くらい来てもよかったかな。


で、金曜の夜の新幹線で大津に戻りました。

のぞみの自由席、もう東京で満席です。
品川から乗る人たちはほとんどが席に座ることはできないようですね。

週末の出張帰りの人もいるだろうし、
平日は東京で一人暮らしで頑張って、
週末に家に帰るという人もいるんでしょう。

まさにジャパニーズ・ビジネスマン・エキスプレスですわ。


で週末のジャパニーズ・ビジネスマン・エキスプレス、
二人に一人はお弁当とビールを持ち込みます。

1週間の仕事を終え、ほっこりしながら飲むビールと駅弁、
美味しいでしょうね。

ただしここで疑問なのは、

僕たちはたとえ新幹線の中の限られた時間とはいえ、
缶ビール1缶だけでは安心できなかったと思うのですが、

ほとんどの平日の企業戦士たち、
ビール1缶で満足しているようです。


夕食とともにビールを少しだけ楽しむ、
恐らく、これが適正な飲酒の楽しみだったんでしょう。


でも僕は、
相当若いころから、ビール1缶だけを持ち込むなんてことは考えられませんでした。

弁当とともに楽しむのはビールですが、
そのあと列車に揺られながら楽しむべきは、
ウィスキーや焼酎といった、ストロングなアルコールであり、
必ず買っていました。

やっぱり僕は、酒を飲み始めてすぐに習慣飲酒者になっていたようです。

飲酒歴40年ですが、同時に、習慣飲酒歴40年でもあったようです。

そして最後の1年間は、連続飲酒者でした。

今は断酒者です。



スリップ中の方のブログを読みました。

早くこっちに帰ってきてください。

あなたも指摘していたように、
アルコールはあまりにも手軽に入手できる、ハードドラッグです。

そのことをあなたはもう十分に身をもって証明されました。

こっちに帰ってきて早く、ゆっくり休んでください。


彼が帰ってきてくれること祈りつつ

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚に、そしてできる限りご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。