僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

楽しくて悲しい一日

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、大学の先生歴35年、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、哀愁のノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日はタイトル通り、楽しいことが山盛り、
でも悲しいというか寂しさも思い知らされた一日でした。


楽しさの前半は、昨日の続きです。

障害者の芸術表現をめぐるフォーラム、今日も参加してきました。

今日は、昨日途中までしか十分にみることができなかった、
中国と日本の障害者による芸術作品の展覧会、
しっかりと見てまいりました。

大体僕は、展覧会を楽しむのに時間をかけてしまうほうですが、
今日は、自分でもひどかったなぁ、と思います。

30分以上、見続けた作品が2作、
同じく30分以上かけて比較しながら楽しんだ同一の作者による作品群が、2群ほど、

これだけでほぼ、2時間。

9時には会場に入りましたが、満腹感を感じ、会場を後にしたのは、12時前でした。

でも、ホンマに大満足。

特に、北京に暮らす30代の女性の描いた、十数メートルにも及ぶ抽象絵巻、
流れるような線の洪水の中にいくつものドラマがあり、
驚きとともに、憑りつかれてしまいました。

マジで、やべぇかも。


楽しさの後半は、午後の別のイベントでした。

僕の勤める大学の卒業制作展、パート2の真っただ中ですが、
今日は、学生発案のシンポジウムがありました。

また、今日、明日と連休ということもあり、
少なからぬ数のOB、OGの皆さんが会場を訪れてくれました。

やっぱり、かつて一緒にやんちゃして遊んでいた仲間たちが、
大人になって帰ってくる、
これはまさに教師という職業の一番、うれしい時間です。

以前の僕であれば、
じゃぁ、ちょっと行こうか、
と赤い灯、青い灯のきらめくあたりにお誘いするところですが、

もちろん今は、まじめな断酒ライフ実践者、
みんなにおごるお金もありませんから、
また大学にも来てや、といいながら立ち話の後にお別れしましたが、

ホンマにうれしいこと、この上ない時間でした。


で、何が悲しかったのか、何が寂しかったのかというと、

多分、客観的にみれば、僕の思い込みにすぎないと思います。
勝手にひがんでいるだけなんでしょう。

僕のわがままな被害妄想がもたらしたネガティブ気分だと思います、ハイ。

何をすねているかというと、

誰も俺の仕事になんか興味ないんだよなぁ、
邪魔にならない限りは好きにさせとこということで、放置されているよなぁ、

と感じさせられた、ということです。


全然、何のこっちゃ、わかりませんよね。
でもあまり具体的に書けません。

誤解が誤解を呼ぶという恐れもありますし、
個人情報がどうしたこうしたという問題もありそうですので、
ぼかします。


確かに僕は、研究者としてはメインストリームを歩いては来ませんでした。

でも傍流、或いはアウトサイダーアウトサイダーとしての見方があり、
多様な考え方をまずはまな板の上にのせてくれる場所が大学だと思っていました。

でもどうやら、
地味なアウトサイダーは、居てもいなくても同じようです。

ADHDの疑いの濃い僕の場合、問題さえ起こさなければ、それで放っておこうということみたいです。

何か誰からもそんな風に思われているんじゃないか、
僕のこれまでの仕事は、少なくとも今の大学の上席者の目には全く入ってないんだろうな、

何がどうした、というわけではないのですが、
今日はそう思わされるような、細かい出来事がいくつかありました。

多分、誰から見ても、何も起こっていないと思います。

でも今の僕は、
お前、勘違いしているよ、と思いつつ、
顔は笑っていますが、
肺の下半分くらいが静かに涙を流している感じです。

多分、静かな目に見えない涙で納めることができそうですので、
今日の楽しいことを思い出しながら、
少しゆっくりします。

もちろんいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。