僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

うららかに疎外感。でも気楽かも。

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、静かな不良老人歴?年、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、季節だより・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日は、ホンマに暖かったですね。

午前中は香港出張の荷物の確認をし、
昼からは、特に目的もなく出かけましたが…


出先で歩いているだけで何となく楽しい気持ちになりました。

やはり、少し暖かく、また日差しが柔らかいと、
気持ちも柔らかくなります。

ホンマに何の目的も持たずぶらぶらしましたが、
それだけで楽しかった。

当たり前のことですが、
明けない夜がないように、

終わらない冬もなかった。


僕は断酒生活者になってから血圧が下がったのですが、

より正確な言い方をすると、
飲酒者の頃のアルコール由来の高血圧が改善されたのですが、

それ以来、寒がりになりました。

特に手足等の末端寒がり。

寒がりになったことにより、
ちょっとした気温の上昇も敏感に察知できるようになりました。

多分、飲酒者の頃の高血圧由来の末端温暖症では感じられなかった季節の変化を、
感知できるようになりましたし、
そこにうれしさも見出すことができるようになりました。

これも断酒ライフのお土産ですよね。


さて話題は少しばかりさみしくなります。

以前にも書きましたが、
僕は家族の中では孤立しています。

特に大学生の長女が下宿から帰ってくると、

長女と息子にとっては僕は時代感覚を共有できないウザいおっさんでしかないし、

どうしようもないアル中じじいであった、かつての僕を知っている家族、特にパートナーと息子にとっては、
僕を排除しながら話をするのが、
僕を除いた家族にとって楽しい時間を過ごすための自然の流れになっているのでしょう。

ずばり、寂しいです。

でも最近は、この寂しさを楽しんでしまおうとも思っています。


勧善懲悪・最後に愛は克つ・努力に勝る宝なし。

こんな風な20世紀的な価値観からすれば、
寂しさも受け入れて楽しもうとする僕の感覚は、
敗北主義ということになるのかもしれません。

でも今の僕には、
努力で何かを打破しようというドラマツルギーには、
全く共感できません。

寂しさを寂しさとして受け入れ、
そこから見えてくるであろう感覚、
そこからしか見えてこないであろう感覚の中に身を置こうと思っています。

僕は虚無主義者ではありません。
相変わらずの快楽主義者です。

断酒ライフがもたらしてくれた静かな快楽主義も楽しもうと思っています。

そのためには五感、或いは六感を研ぎ澄ませておく必要があります。

ですのでいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。