僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

点と線

飲酒歴40年、断酒歴800日、不良高齢者リスボン、59歳。

本日もリスボンの、読書日記・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。



1週間ほど前に村上春樹の長編、
1Q84 読み終わりました。

文庫本で全6冊、
のんびりと3か月以上かけて読了しました。

正直に感想を記しますと、

(もし村上ファンがいらっしゃたら、あらかじめ、ゴメン)

何でこのおっさんが毎年、ノーベル賞候補として騒がれるのかが納得できませんでした。

物語全体の3分の2くらいまでは、
登場人物の名称表記も含めて
壮大な謎めいた設定が仕込まれているようで、
わくわくと引き込まれていったのですが、

最後は肩透かしを食らったような感じです。


え、あの大げさな話がそんなちっちゃな話に収束しちゃうわけ?

文庫本第6冊目の後ろ半分を読みながら感じたのが、

あまりにも風呂敷を広げすぎて収拾できなくなったんちゃうか、
ホンマに書きたかったことを書く前に体力が負けてしまったんじゃないっすか?

といったところです。

もちろん、ダラダラと特に集中することもなく読み進めましたから、
僕の読み込みが浅いのかもしれませんが、

とにかく途中まで感じていたわくわく感は、
裏切られたような感じがしました。


で今度は、ごろっと趣向を変えまして、
昭和の古典に挑もうと思い、

松本清張「点と線」に取り組んでいます。

いろいろな舞台設定や小道具があまりにも昭和なので、
一瞬、戸惑いますが、
でも、今のところ、ぐいぐいと引き込まれながら読み進めています。

ただ、主人公ともう一人の刑事二人の会話は、
あまりにもおっさん言葉過ぎて、
まるで時代劇を読んでるような感じですけどね。

というか、時代劇といってもいいかも。


ということは、俺たちアラシックスは、
時代劇の世界の中を生き抜いてきたっちゅうことやね。

えらいえらい。

さぁ、このえらさをさらに偉大なものにするために

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。