僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

クリームとカシオペア

飲酒歴40年、断酒歴2年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、くそ生意気・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


クリーム、
エリック・クラプトンジャック・ブルース、そしてジンジャー・ベイカーの3人からなる、
スーパー・ブルース・ロック・バンド、

そしてカシオペア
メンバーの名前はうろ覚えですが、
日本のフージョン・シーンの草分け、こちらもスーパー・バンドです。


この両者、何がスーパーかといいますと、

その圧倒的な演奏技術の高さです。

しかも
どちらもスタジオ録音もさることながら、
ライブ演奏におけるスーパー・テクぶりといえば、
もう、誰も文句を言うことはできません。


僕は基本的にジャズ・ミュージシャンですので、
カシオペアの演奏により強く惹かれそうなところですが、

実は若いころはカシオペア、どちらかといえば、キライでした。

そしてクリームですが、
決してキライではなかったのですが、
それほど入れ込んでいたわけではありません。


しかしある程度年齢を重ね、
また、ライブ・ミュージシャンとしてのキャリアを積んでいくと、

生意気な音楽小僧の天狗の鼻も少しは短く、そして柔らかくなってきました。


カシオペア
そのライブ演奏ははっきり言って、
スリリングな発明性は乏しいのですが、
しかし超人的な演奏技巧の安定度の高さは、
誰にでもできるものではありません。

最近では、
そのあまりにもあざといキャッチーなメロディーやコード進行も、
これも一つの職人芸だなと思うようになってきました。


そしてクリームですが、
3人とも、はっきり言います、
とんでもない、じじぃです。

しかしこのじじぃども、
経験を積んだ凄腕のじじぃでないと到達することは絶対できない境地に至っています。

特に昔のクリームは、
ドラムのジンジャー・ベイカーが割とわがままにプレイするので、
ベースのジャック・ブルースがなだめるかのような抑え気味のプレイをしていたような感じがありますが、

最近のクリームのライブ映像を見ますと、
ジンジャー・ベイカーのプレイが力みが消え、
ジャック・ブルースもベイカーの子守りから解放された、自由なベースラインを紡ぎだしています。

若いころは大汗を流しながら大ネタをかけていた噺家が、
芸人として熟成してからは、
軽い口調で、でもしっかりと人生を語り掛けてくる、
そんな趣もあります。


ミュージシャンとして2度目の人生を送りつつある僕にとって、
この二つのバンドの境地はまだまだ遠い将来のことですが、

断酒ライフを継続させることで、
青臭いまま熟成するという?
前人未到の境地を目指そうと思います。


暑さにも負けずに、
でも気負わず、軽く、楽しく
芸人として生きていきます。


ということでいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。