僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

楽しめる人は楽しんでください

飲酒歴40年、断酒歴2年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、トレンド観察?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


昨日は学会をさぼって天満繁盛亭で落語を満喫した話を書きました。


繰り返しになりますが、
やっぱりパフォーミング・アーツ(上演型芸術表現)はライブに限ります。

アーティストと同じ空間、
そして同じ時間を共有しているという、
臨場感、そして共犯者感覚。

これらは、どれほどVR技術や通信技術が発達しようとも、
代替不可能な経験でしょう。


そんな上演型表現にふれる機会が豊富にあるという点では、
マチはいいっすね。

でも山の中に暮らして、
そんなマチにたまに出ていくっていうのが、
僕のスタイルかな。



でまた昨日の話なんですが、

僕は百貨店の美術関係の売り場と、
いわゆるデパ地下を見て回るのも好きです。


美術関係の売り場では、
間違っても金銭の交換を伴うお客さんになることはまずありえないのですが、

売り場やギャラリースペースに並べられている、
ちょっと、あるいはむちゃくちゃ高価な品々を見て回るのは、
なかなか楽しいし、勉強にもなります。

特にちょっと凝ったクラフト系の商品ですと、
制作過程や作り手の技術力を想像するのもなかなか興味深い。


そしてデパ地下は食いしん坊にとっては、
まさにパラダイスですね、
ただしそのパラダイスは基本的には視覚経験に限られますけど。


で、昨晩、大阪、梅田の阪急デパートのデパ地下を最後にうろついたのですが、

デパ地下の一角に、お酒を楽しむコーナーがありました。

1か所は、
ウイスキーのグラス売りを楽しんでもらうコーナーで、
恐らく、ちょっとしたバーで飲むよりも安く提供されていたと思います。

そしてもう1か所は、
ワインのグラス売りでした。

どちらも様ざまな銘柄を少しずつ楽しんでもらうことをメインの目的にしているようです。

つまり、リーズナブルな代金を払ってもらったうえで、
銘柄ごとの試飲をしっかり楽しんでもらい、
ボトル売りの商品の購入につなげてもらおうというコーナーでしょう。


いわゆる一般の飲食提供によって利益を上げる営業形態ではありませんので、
価格はホンマにお得感があると思います。


ただ僕が習慣飲酒者として飲み散らかしていた時にこんなコーナーに出会ってしまったらどうなっていたことでしょう。


デパ地下で、
いわゆる飲み屋さんよりもかなり安い値段で、
美味しいお酒を、それも飲み比べができる。


機会飲酒を楽しめる人たちにとっては、
なかなかグルメなスペースになりえると思いますが、

習慣飲酒者にとっては、
酒を大っぴらに飲み散らかすことができる場所が増えてしまうだけかもしれません。


酒に人間性を飲まれることなく楽しめる人たちには、
ブレーキを壊すことなく楽しんでほしいと思いますが、

いろいろなきっかけや問題から僕たちの後を追う人たちが増えないことを願います。


マチには山にはないいろいろな可能性がありますが、

もちろん、全部が全部、ポジティブなことばかりではないようです。


飲まないマチ観察、トレンド分析、
これからも続けます。



では、いつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。