僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

この親にしてこの子あり?

飲酒歴40年、断酒歴3年と3か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、認めたくはないんです・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


まず、今日の報告、一題目。

今日は授業はなかったのですが、
夕方に病院に行く必要があったのと、ちょっとした書類作成業務がありましたので、
大学に行きました。

で、ちょっと事務室に寄った時に、
非常勤の先生と入ってきた、少しだけ禿げあがりかけた見慣れない中年男がいたのですが、

大学の四期生、懐かしい卒業生、O君でした。


O君は、当時、僕が力を入れていた特別な入学試験からの入学生で、
住環境デザインを勉強していた在学中は、
クラスの牽引役として活躍してくれ、

その後、東京の美大の大学院に学び、
現在はプロダクトデザイナーとして自らのブランドを起こし頑張っているそうです。


さすがにそこまで昔の卒業生を知っている教員となると、
僕ぐらいしかいないのですが、

彼もすぐに僕に気がついてくれて、
再会を喜んでくれました。

現在の学内を案内しながら、
現役のデザイナーとして活躍している現在こそ、
学生時代の腰を据えての勉強が利いていると話してくれ、

教師という職業の一番のうれしさを感じることができました。



二つ目の報告。

夕方の病院ですが、僕の診察ではなく、
先週、背骨にボルトを埋め込むという大手術を行った親父の、
術後の経過と今後についての、
主治医とのミーティングのための訪問でした。


おかげさまをもちまして、
85歳のじじぃの大手術の経過は順調ということで、
ほっとしていますが、

しかし、先週にも増して、
このじじぃ、話が自己チュウでしつこくなっています。


今日も先生に対して、
親父の立場に立てば、素直に疑問点を訊ねていたのでしょうが、

何しろ、話がくどいうえに、
しょっちゅう、脱線します。

しかもその脱線もたいがいは、自分由来の勝手な事情についての説明です。

つまり相手にとっては、
原因はどうでもいいから、要求だけを整理して話してほしいのに、
その原因について、それこそ昔話のように、くどくどと説明します。


質問の多くも、
俺は難しいことは分らないからお任せしますといいながら、

どうにも納得できないので、説明してほしいという、

もっともといえば、もっともながら、
くどくどしいといえばくどくどしいことこの上ないという、
多分、お医者さん泣かせのものだった思います。


最近の医療は、インフォームドコンセントを重視しますので、
お医者さんとしては、患者の理解を何よりも大事にしますので、
このくそじじぃの質問にも一生懸命、対応されています。


隣で聞きながら、先生もかなわんやろうなぁと思いましたが、

ふと、気がついてしまいました。

親父の質問の展開や、
自分勝手な都合を長々と喋ってしまう悪癖、

何となくデジャブなイメージがあったのですが、


ハイ、
僕も同じようなしゃべり方をするくそじじぃだったのです。

餅は餅屋に任せたいと思いながら、
素人は素人なりに納得したいという思考回路、

どうやら僕はこの思考回路を、
このおっさんから引き継いだようです。


蛙の子はカエルというやつですかねぇ。
あぁ、ヤダヤダ。


いやだといってもこればかりは仕方がなさそうです。

少しでも人の振り見て我が振り直せで、
反省できる材料として少しは生かそうと思います。


三つ子の魂じじぃまで、

悲しくも実感したところで本日もいつもの気合です。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。