僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

新聞に興味津々の若者たち

飲酒歴40年、断酒歴3年と3か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、今日も教育ネタです・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


僕の教師としての賞味期限は、
あと5年で切れます。

貴重な5年間、
思い切り楽しんでいますが、
今日は僕の担当している授業から見えた、当世若者気質の一端について。


これまで何回か、
学生たちに紙コップと洗濯ばさみでアート作品を組み上げさせる授業について、
紹介してきました。

あの授業は、
新たに大学に入ってきた若者たちに、
おめでとうと、ようこそ、
そしてこれから一緒に楽しく頑張ろうな、という、僕たち、年寄りの気持ちの表明でもあります。


で、あの取り組みに続いて、
今日から少しばかり面倒な、
でも、アーティストであろうと、デザイナーであろうと、
社会人としては是非とも身に着けてもらいたいリテラシーのための授業に取り組ませてます。


それは、
新聞を読ませて、
気になる記事についてグループでプレゼンテーションを行うというものです。

目的としましては、

・社会人としての基本的なリテラシーの獲得
・社会への基本的な関心の醸成
・プレゼンテーションの基本的なスキルの獲得

といったところです。


僕が勤務しているのは、芸大ですので、

はっきり言います、
この授業、
若者たちには不評です。

でも心を鬼にして取り組ませてます。


で、今日はその第1回ということで、
代表的な全国紙を教室に配布し、
まずは新聞紙面の構成について把握し、
できれば、各紙の特徴について探ってもらいました。


何と意外なことに、
学生諸君、

熱心に新聞を調べています。

作業中の彼らのそばで聴き耳を立てていると、
どうやら、ほとんどの若者が、普段、新聞を目にしていないようで、

初めて見たものに対する興味が沸々と湧いたようです。


たしかにネットの時代、
一見すると新聞は時代遅れのメディアにも見えますが、

しかし、その生命力や有効性は、まだまだ侮れません。

現に、若者たちの心をつかんでくれました。


20世紀の遺物然とした老教師にも、まだまだ出番はあるようです。

若者たちにライバル心をむき出しにする大人げない指導を、
あと、5年は続けます。

一見、はた迷惑でしょうが、
きっと、若者たちの肥やしになれると信じています。


ということで、若者たちにとって有用な栄養分であるためにもいつもの気合です。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。