僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

設楽君の挑戦

飲酒歴40年、断酒歴3年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、僕もスポーツに関心があります・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日の午前中に東京オリンピックのマラソンに向けての代表選考会、

MGCが行われました。

 

僕はマラソンにむちゃムチャ詳しい訳ではありません。

一度だけ、日本陸連の公式競技としてのハーフマラソンに出たことがあります。

1996年の第1回京都シティーハーフラソンに出場しまして、

2時間5分という、アマチュアランナーとしてはごく普通のタイムでゴールしました。

 

それはいいとして、今日はMGCの中継を、

ピアノの練習をしたり、ネットをチェックしたりしながら、

ほぼ、ながら族で見ていました。

 

男子の部の序盤、驚きの展開になりました。

設楽選手がスタート直後から飛び出し、

一時は他のランナーたちに2分以上の差をつけるという、

多分、前代未聞のレースになりました。

 

素人考えながらこの設楽選手の思い切った走りについて、二つの心配をしました。

一つ目、残りの選手は設楽君についていくことができず、このまま独走で終わってしまわないか。

二つ目、前半のハイペースがたたって、設楽君のレースが崩壊していしまうのではないか。

 

二つ目の心配が当たり、最後の5キロくらいだったかな、

じわじわとペースを落としていった設楽君は、

2位集団につかまり、そのまま順位を落としていきました。

 

設楽君を捉えた2位集団の中でも、スリリングな駆け引きがあり、

終盤はテレビ中継から目が離せなくなりました。

 

結果、設楽君の思い切った挑戦は失敗に終わりましたが、

僕は彼が最後まで走り切り、しっかりゴールしたことにほっとしました。

 

オリンピック競技の多くがプロ化の傾向を強めていく中で、

今日のレースのように1位と2位が代表確定、

そして3位は今後の展開次第で代表に最も近い位置づけがされることがあらかじめ決まっている場合、

4位以下は、競技の結果だけに縛られれば、ゴールする必要はなくなります、

極端に言うと。

 

ですので、設楽君も、失速した時点で棄権という選択もあったと思いますが、

彼は意外にもさばさばした表情で、ゴールしました。

レース後の設楽選手のコメントは確認していませんが、

彼が棄権という選択をしなかったことに対して、

何となくほっとし、うれしくもありました。

 

やめることは簡単です、きっと何事も。

でもやめてしまっては、それまでの行動の意味や価値が半減します。

僕たちもやめることをやめてはいけないんですよね。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。