僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ラベリングの落とし穴

飲酒歴40年、断酒歴4年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、名前の不思議・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

コロナ疎開という行動が起こっているそうです。

新型コロナウイルス問題が深刻化し、外出自粛等の要請が出ている地域の方々が、

感染を避けるために、あまり感染者が出ていない地域に一時避難することだそうです。

 

そして僕たちの住んでいる滋賀県も、大阪や京都の方々からすると、

コロナ疎開のちょうどいい目的地になっているそうです。

地元のスーパーでパートに出ているパートナーの話ですと、

たしかに他府県ナンバーの車が増えているそうです。

 

伝えられている武漢やイタリアの事例ですと、

ウィルスの感染が表面化しだしたころからその現場を逃れていった人たちによって、

ウィルスの感染が拡大したということらしいですので、

現在日本で起こりつつあるコロナ疎開も、

その観点では由々しき問題かもしれません。

 

しかしここで冷静に考えるべきでしょう。

仮にウィルスのキャリアの可能性のある人が僕たちの暮らしている地域にやってきたとしても、

彼らと三密空間を共有する機会はまずありません。

なぜなら僕たちの暮らしている地域では、

大勢の客でごった返すような店舗や交通機関に、

同席したり滞在しなけらばならないことは、殆どないからです。

したがって、外出の折には三密を避けつつ、

帰宅時の手洗い等を確実に履行すれば、ウィルスに感染する可能性は防げます。

 

ところがおもしろいもので、

コロナ疎開という名前で一部の人びとの行動がメディアで紹介され、

そのことと様ざまな情報が結び付けられて報道され、一定のイメージが形成される、

本来は多様で不定形の事象に対して一定の印象像が与えられる、

社会学等でいうラベリングが起こることによって、

その事象に対する僕たちの印象も影響を受けてしまいます。

コロナ疎開をしている人たちに対して、

迷惑やなぁと思ってしまうのです。

僕たちの社会認識は、

メディアによるラベリングによって、簡単に曇るのです。

 

いつかまとめて考えてみたいと思いますが、

今回の新型コロナウイルス問題、

色々な意味で僕たちの社会の歪んだ本質を暴き出してくれているようです。

 

正しく恐れ、冷静に判断し、行動することが大事でしょう。

正しく冷静な判断と行動のためにもいつものように

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。