僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

微妙な危機

飲酒歴40年、断酒歴4年と3か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、On The Edge ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日もステイアットホームで静かな一日、

午前中は、

CNN10(アメリカCNNテレビが毎日アップしている、10分間のネットニュース)、

19世紀イギリスの美術工芸運動に取材したネット動画、

そして大学の同僚が作成してくれた、

遠隔授業のためのチュートリアル動画を視聴しました。

特に最後の、同僚のセンセイによるGoogle Classroom の解説は、

とても分かりやすく、助かりました。

どう助かったかというと、

僕の担当する講義では、

残念ながら殆ど活用できないだろうなということが確認できたことです。

異常にアイティー・スキルの低い僕が、

ああでもない、こうでもない、えぇい、よう分からん!と悪戦苦闘し、

挙句の果てにブチ切れるという無駄な時間を予防することができました。

 

昼からは例によってピアノと歌の練習、

特に歌の練習では、メロディーを構成するひとつひとつの音の音程を確認しました。

やっぱ、基礎は大事です。

 

タイトルの微妙な危機ですが、

昼食の際に訪れました。

というか、昼食を調理している最中のことです。

 

今日は、昨晩の鍋料理がかなり残っていたので、

その鍋に新たに味付けをし、冷や麦を投入することで、

入麺を楽しむことにしたのですが、

昨夜の鍋の出汁の味付けの際に、ちょっと酒を入れすぎてしまいました。

そしてまだ十分には煮切れていない段階で、少し味を見てしまいました。

つまり、少しだけ、アルコールを体内に摂取してしまったのです。

 

僕たち、アルコール使用障害当事者は、

極端な例でいえば、

奈良漬けを食べただけでもスリップしてしまうことがあるそうです。

僕も今日の味見の際には、やってもうた!と思いました。

 

幸いなことに、スリップには至りませんでしたが、

危ない所だったと思います。

そしてこの危機を乗り切るにあたり、

ブログ仲間の皆さんの、つらい経験のレポートがとても役に立ちました。

僕たちのスリップは、簡単に起こりますが、

再度の断酒への挑戦は、一度目の断酒ライフへの入門よりも、

はるかに難しく、つらいそうです。

僕は先輩方の色んなレポートを思い出しながら、

心の片隅にちょこっとだけ顔を出そうとする、

邪悪な好奇心を抑えることができました。

 

やっぱり僕たち、精神疾病当事者にとって一番大事なのは、

仲間通しの助け合いです。

僕は今日は助けられましたが、

もしかすると僕のブログもどこかで誰かの役に立っているかもしれません。

僕たちの病気の一番、恐ろしいところは、

僕たちの内部にも外部にも、落とし穴があっちこっちにあることでしょう。

僕たちはそんな無数の穴を避けて歩くために、

手を携えていかなければなりません。

COVID19 との闘いもまだ続きそうですが、

僕たちの闘いは一生続きます。

ですのでいつものように。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。