僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

滑稽? 無常? 言い訳? 責任回避?

飲酒歴40年、断酒歴4年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、俺には分からん・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は入試監督業務を行ってきました。

 

多くの私立大学は、1年に数回にわたって、さまざまなタイプの入試を行います。

表向きは、さまざまな入試を行うことで多様な学生に入学してもらい、

教育の質的な向上につなげたいといいますが、

本音は、とにかく何でもいいから入学者を確保したいというのが本音です。

 

今日、僕が従事してきた入試は、

僕の勤務先の大学において、1年の中で最も重要な入試で、

きわめて硬派な鉛筆デッサンのみの出題、

しかも合格者は学納金を大幅にディスカウントするという、

ホンマにうちの大学に来てほしい受験生を選抜するための試験です。

鉛筆デッサン、4時間半、受験生にとっては実はそれほど長時間ではないのですが、

監督業務者にとっては、少しばかりハードな試験でした。

 

Sars-Cov-2 感染拡大防止のため、大学も多大な影響を受けています。

そして入学試験も少しだけ、実施方法に変更がありました。

受験生、監督ともにマスクの着用が義務付けられ、

受験会場の定時的な換気が業務の中に加わりました。

 

今日、僕が担当した受験会場は、

通常授業の定員が、120名、中規模の講義室です。

そこに受験生は24名、いわゆる三密を避けるという意味では、

十分、合格点の収容設定でしょう。

 

そして1時間ごとに5分間の換気が監督業務に加わりました。

この教室は戸外に面していますので、

入り口と1か所の窓を開けることで換気を行いました。

そして換気を行いながら感じたのは、

ホンマにこの業務、必要かな、ということです。

 

たしかにここ1週間ほどで、国内の感染者の爆発的な増加が始まったように見えます。

近隣でも、大阪の増え方は確かに、注意が必要でしょう。

 

しかし先程紹介したような教室条件、

全員がマスクを着用し、入室前に消毒も行っています。

そしてさらに、受験生はデッサンに、そして僕たちは試験監督業務に、

一切言葉を発することなく、黙々と従事しています。

仮に感染者がいたとしても、感染の可能性は極めて低いと思います。

 

そんな中でも、律義に1時間ごとの換気作業を行う僕たち。

業務マニュアルにしっかり従いながら、

僕は自分のやっていることにどんな意味があるのか、考えざるを得ませんでした。

 

そして滑稽であり、無常としか思えませんでした。

感染防止を絶対目標にした対策には、

費用と労力、そして時間の面からとんでもないコストがかかります。

したがって通常の組織における感染症対策は、

確率ベースに基づいた相対的なアプローチにならざるを得ないと思います。

そのように考えると、

今日、僕たちの大学がとった対策は、

コストはそれほどかかっていないとは言うものの、

どこかで、組織が思考停止した結果としか思えないものでした。

 

こんなふうにしかとらえられない僕は、

多分、根が反社なのかもしれません。

やれることはやっておいた方がよい、

そんな意見もありそうです。

でも一方で、ホンマにやらなアカンことのために、

さまざまなコストをキープしておく必要もあるのではないでしょうか。

僕の感じ方はわがままでしょうか。

 

当面は、同調しながら、でもその奥にある様々なものに思いを巡らせ、

断酒者の3C脳みそを働かせまくります。

クリアーでクール、そしてクレバーな脳みそを。

(僕の脳みそは、少し?ばかりがたは来てますけど、ハイ。)

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。