僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

若いころはね~ぇ

飲酒歴40年、断酒歴5年、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、高齢者バンザイ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

いつも書き出しで告ってます様に、

僕は今、62歳です。

若いころはまず、21世紀が来るということが想像できなかった。

そして60代はおろか、50代まで生き続けることも、想像しませんでした。

もちろん、その前に死ぬことを予想していたわけではなく、

ホンマに想像できなかっただけです。

 

もしここまでの人生を前半であるとすれば、

酒の飲みすぎで体と心を壊したことは、かなりマイナスでしたが、

それ以外では、おおむね、おもろく過ごしてきたと思っています。

 

今日は午後から地元の図書館に行きました。

ちょうど借りていた文庫本を今朝がた、読み終えたためで、

早速、次の1冊を借りてきました。

 

僕は断酒者になる以前は、あまり小説に興味がなかったので、

いわゆる売れ筋の作家についてはほとんど知りません。

この頃読んでいるのは、

現代の都市を舞台にした、多少、ビジネス物の香りとミステリーのにおいがする、

一見、チャラそうに見える、作品です。

寝床に入ってからの、いわばナイトキャップですので、

それほど深くも読んでいませんが、

でも、いろいろと読んだなぁ。

 

借りる1冊を決めた後、

せっかくなので、まず個人として購入することはない、

大型の美術本を眺めました。

 

今日見たのは、日本美術大全集とかいう大型本のシリーズの1冊で、

東大寺唐招提寺、そして新薬師寺という、

天平時代の仏教彫刻の最盛期を取り上げたものでした。

 

僕は仏様が大好きで、

特に東大寺の法華堂(三月堂)は、何回か、足も運んでいます。

ご本尊様の不空羂索観音様の不思議なお姿には、いつも目が釘付けになります。

印刷物を通してお会いした時も、この感覚は変わりません。

今日もじっくりと拝見しながら、実際にお会いした時のことを思い出していました。

 

面白いもので、歳をとってから改めて拝見すると、

やっぱり新たな発見が次から次へと現れます。

というよりも、何で若いころには分かれへんかったんやろうというのが、正直なところです。

 

もちろん、僕自身の知識の経験値が高まっているということもあると思いますが、

それ以上に、

気が付かないなら気が付かないなりに一生懸命、拝見していた、

若いころの観照体験が、今、効いているんだろうなと思います。

そういう意味では、ある意味で格好をつけて背伸びしていた若いころの投資を、

今、回収しているんだろうなと思います。

 

今、62歳、62歳がまだまだこれからという年齢だとするのであれば、

これからも格好つけて分かったふりをして楽しむという投資を続けてもよさそうですね。

芸の道も人生も、まだまだ続きます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。