僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ある意味、僕たちの幸運?

飲酒歴40年、断酒歴5年と1か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、少し見方を変えましょう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕たちがともに暮らしている病気、

依存症、あるいは使用障害が、

発症するまでの過程はさておき、

一度発症してしまうと、意志の問題としては決して解決できない、

精神的な疾病であるということは、

一応の世間的なコンセンサスは得られていると思われます。

 

ホンマの感想を言えば、

僕たち当事者以外の人たちの中で、

本当に僕たちの味わった辛さを理解している人がどれだけいるか、

結構、疑問ですけどね。

 

それはさておき、

僕はアルコール使用障害を罹患してしまったことについては、

殆ど、後悔はしていません。

 

ただ、発症する以前の数年間、家族に有形無形の迷惑をかけ、

嫌な思いをさせたことについては、どれだけ後悔しても悔やみきれません。

 

僕はアルコール使用障害になったことによって、

断酒ライフという新しい生き方を手に入れました。

そしてこの新しい生き方が、

とてつもなく人生を豊かにしてくれることを日々、実感しながら暮らしています。

すごくラッキーな人生を送ることができています。

 

僕たちのこのような幸運は、

アルコールが生活必需品ではないことに大きく負っています。

アルコールを摂取しないことによる生活上の不利や社会的なハンデは、

全くありません。

 

しかし今日、ふと思ったのですが、

これがスマホ依存症やインターネット依存症のような、

過剰行為依存の場合、

話は単純ではないだろうなと思われます。

 

多くの人びとにとってスマホやパソコン、

そしてそれらの機器を介在して展開されるデジタル文化は、

ほぼ、生活にとってなくてはならない行為であると思われるのです。

 

つまり薬物使用障害と異なり、

日常的に必然性を伴う行為への偏った仕方での依存は、

本来の使用すらも制限せざるを得なくなる、

非常に面倒な事態を招きそうです。

仕事で使用しないわけにはいかない機器を、

精神的な問題ゆえに使用できない、

ホンマにどないセーっちゅうネン!という、

キレてもキレきれない、ややこしい状態に追い込まれるわけですから。

 

酒を楽しんでいるうちは大丈夫、

でも飲酒欲求に心身ともに支配されてしまうと、かなりつらい状況になります。

でも断酒ライフ入門と継続で、完璧な解決を目指すことができます。

 

スマホやパソコンでインターネットから有用な情報を得たり、適度な楽しみを感じている間は大丈夫、

でも、用もないのに、ディスプレイを見つめていないと不安に襲われるようになると、

ほぼ間違いなく、病気の状態です。

しかし僕たちの生活の中で、完璧なディスプレイ断ちは可能なのでしょうか。

それこそ深山にこもり、自給自足の生活でもしない限り、かなり難しいでしょうね。

 

やっぱり僕たちは、ラッキーなんです。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LLWoA Luckiy Life Without Alcohol 幸運な断酒ライフ、継続していきましょう。