僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今ではオサレな体験型エンターテインメント

飲酒歴40年、断酒歴5年と4カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、たまには都市体験・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今週初めの親父の自殺未遂騒動に始まる疲労の蓄積、

まだ解消されていないようです。

今朝は一度、3時半に目が覚めてしまいましたが、

用を済ませたのちに二度寝に落ちると、

次に目覚めたのは7時前でした。

 

いっぱい寝てスッキリした~、という感じよりも、

ありゃりゃ、やっぱまだ疲れが取れてへんわというのが実感です。

これも老化現象でしょうねぇ。

 

今日は午前中はオンライン講義のレポートチェックに費やしましたが、

昼から久々に展覧会を見に行きました。

現在、国立京都近代美術館で開催されている、

「ピピロッピ・リスト あなたの眼はわたしの島」という変わったタイトルの展覧会です。

ピピロッピ・リストは僕もよく知らないのですが、

映像インスタレーションの作家で、

1962年生まれということですから、もう大家といっていいアーティストでしょう。

 

今回の展覧会は、彼女のいくつかの代表的なインスタレーション作品を、

京都近代美術館の中に再現したもので、

見て楽しむだけではなく、

空間そのものを体験するというタイプの展覧会です。

 

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展覧会場内では靴を脱ぎ、上履きか靴下履きで行動するようになっており、

まずこの点から異色の展示といっていいでしょう。

壁面や様ざまなオブジェに華麗な色彩の映像が映し出され、

素朴なアレンジの、

ゆったりとしたオリジナルのポップサウンドが流れる会場内のあちこちに、クッションやいすが置かれ、

作品によってはベッドも置かれ、

歩き回ったり、座ったりしながら、自由に楽しむことができます。

 

会場内は真っ暗ではありませんが、

映像に合わせた、少し暗めの照明に満たされ、

その中でマスクをした男女が寛いでいました。

僕みたいな煩悩丸出しのオッサンが混ざっていてはいけないような、

どことなくオシャレな雰囲気に満たされていました。

 

現代美術の展覧会というと、

あまり妙齢のご婦人はお越しになりません。

これが印象派あたりの展覧会だと、

「キレイねぇ」と互いに納得し合いながら進む、

着飾った妙齢のおばちゃまたちで会場は満たされますが、

現代美術の展覧会の場合、

トレンドをしっかり押さえながらも個性的な着こなしを競い合う、

意識高い系の若いカップルか女性二人組が客の中心をしめます。

 

今日はそんな中に堂々と混ざり込み、

いつもの山暮らしとは違う空気を吸ってきました。

気もちも少しリフレッシュできたかな。

5年前のドイツ訪問の際に見た、「ドキュメンタ」展を思い出しました。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。