僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

3度目の自殺未遂

飲酒歴40年、断酒歴5年と6カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、いやな疲労感・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

スミマセン、今日の話には、楽しい部分も感心する部分も、

そしておそらくは共感していただける部分も全くありません。

ただただ、陰鬱で乾燥した話です。

 

午前中、一コマだけ、英語の補講がありましたので、大学に参りました。

12時30分に授業を終え、研究室に戻り、

いつものようにパンとリンゴがメインのランチを食べていると、

スマホが鳴りました。

リンゴが口の中に残っていましたが、とりあえず電話に出てみると、

大津警察署からです。

 

おやじがまたも琵琶湖への入水自殺を図り、

救助されて病院に搬送されたという知らせでした。

あのジジィの入水自殺未遂は、これで2回目、

他にも1度、刃物による自傷自殺未遂を起こしていますので、

これで3度目の自殺未遂です。

 

とりあえずは病院に向かうことにしましたが、

救急搬送されたとはいえ、命はおろか、身体にも全く別条ないということらしいので、

大学の事務室で、事務方さんと3件ほど打ち合わせを済ませてから出かけました。

 

大学から病院までは、20分ほど。

MR、いわゆる救急外来で処置を受けた親父は、とりあえずは寝てました。

話をする気には全くなれなかったので、

親父の寝ている急患用のベッドのわきで、本を読んでいました。

 

精神科の先生が現れ、問診を行ってくれました。

そして看護師の方から、心身ともに入院する状況ではないので、

着替えを用意して帰宅させてほしいとの指示をいただきました。

 

このやり取りの途中で親父は僕が来ていることに気がついたようです。

 

呆れながら親父のアパートに向かい、部屋に忍び込んで、当座の着替えを盗んで病院に戻り、

帰宅付き添いをすることになりましたが、

会計の段階でひと悶着、起きました。

 

おやじは心療内科にもお世話になっていて、

そちらの先生からレンドルミンという、いわゆる眠剤を処方してもらっています。

今回の自殺に当たって、あやつはそのレンドルミンを8錠、服用したようで、

家には全くなくなってしまいました。

そこで、看護師さんに頼んで、レンドルミンの処方をお願いしているはずだというのが、

おやじの言い分です。

 

しかし眠剤の処方に関しては、ある一定の上限が定められているとのことで、

今日、処方されることはあり得ないんだそうです。

そのことをベテランの看護師さんに説明してもらうのに、20分ほどすったもんだしました。

 

僕は実は、MRに運び込まれていた親父を見た瞬間から、

このくそジジィに対して、嫌悪感しか感じられませんでしたので、

親父をアパートに送る車中では、本気で怒鳴り倒していました。

実の息子が実の父親にかける筈のない言葉を、連射してました。

僕はホンマに怒り、あきれ果てていました。

 

神妙に僕のあざけりにも似た残酷なセリフに、うなずいていた親父でしたが、

向こうもさすがに腹に据えかねたようで、

やがて、コミュニケーションの介在しない不毛な言い合いが続きました。

 

7時過ぎに親父を下ろし、帰宅しましたが、

残ったのは、全く達成感のない、不毛極まりない疲労感、徒労感だけでした。

 

僕の家族に対する感情は、相当、ひねくれているようです。

でも、僕は僕自身に対して嘘をつくことができない。

たとえ、冷静に考えればむちゃむちゃ、自分に不利な結果になることが明らかでも。

 

2度あることは、3度ある、そしてホンマに3度ありました。

3度で収まるとは限らないやろうなぁ。

多分、僕は今後も、誰に対しても、カッコつけた嘘をつくことはないと思います。

ごめんなさい、ホンマに陰鬱な内容で。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。