僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日も E.R.

飲酒歴40年、断酒歴5年と6カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、何て日だ!ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

この頃、親父に振り回されています。

僕の親父は現在、88歳。

僕がほっといているので一人暮らしです。

 

3月に琵琶湖への入水自殺未遂と飲酒運転による物損事故を起こしました。

5月には刃物による自傷自殺未遂、

そして一昨日も、入水自殺未遂。

昨日は、一昨日の件を踏まえて、

地域の高齢者福祉事業課の職員さんと、親父本人も含めて今後の生活方針を相談しました。

そしてヘルパーさんを依頼できそうなことと、

入所できそうな高齢者介護施設を探すことも十分可能であること等を確認し、

今後に向けて希望をもてるようになったところのはずでした。

 

今日はうつ病の診療を受けている先生の所へ行きたいということで、

昨日から約束していたように、10時半に親父のアパートに迎えに行きました。

この頃気に入っている猫娘の T シャツを着ていきました。

 

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アパートの玄関の呼び鈴を何度押しても、反応がありません。

玄関の隣の窓がカギがかかっていなかったので、中を覗いてみると、

親父がベッドで眠っていることが確認できました。

そこで、スマホに電話をかけ、起こすことにしました。

しかしこの呼びかけにも全く反応を示しません。

 

そこで、社会福祉協議会にお願いしていた鍵預かり事業課に連絡し、

おやじから預かっている部屋の鍵を届けてもらいました。

 

部屋に入ってみると、先程とは異なり、ベッドの下で寝ていましたが、

パジャマは汗でぬれており、

また大声をかけても、体をゆすっても、反応がありません。

同席してもらっていた、鍵を届けていただいた預かり事業課の職員さんにも確認してもらい、

救急車を呼びました。

 

搬送先が決まり、僕も僕の車で駆けつけることにしました。

 

搬送先の病院の E.R. 救急外来でしばらく待っていると、

担当のドクターがやってきて、

身体に目立った異常は確認できないが、意識障害の状態で、

根本的な原因が不明なため、精密な検査が必要とのことでした。

薬物の過剰摂取も疑われるそうです。

 

E.R. 内で点滴の処置を受けている親父のそばに行くと、

相変わらず、意思の疎通はできない状態です。

ただし、身体は回復基調にあるようで、

時々、起き上がろうとしますが、

そのたびに、看護師さんの協力も借りながら、

無理やり体を横にさせます。

ものも言わず、体を起こそうとするその力は、

意外に力強かった。

自殺願望に包まれていた親父、

でも身体は本能的に生きようとしているのかもしれません。

 

結局、検査入院することになり、

3時過ぎに病棟に搬送されました。

今、ほとんどの病院が面会謝絶状態であり、

これ以上は僕も同席する必要はなくなりました。

 

とりあえずは、今日、親父が陥ってしまった意識障害の根本原因を探るそうです。

そしてその診断結果に応じて、他の病院の転院も含めて検討したいということになりました。

 

おやじが死にたがっていることの理由の一つに、

僕のあまりに冷たすぎる態度があると思っています。

しかし僕には親父の面倒を見る気は全くありませんし、

パートナーにそのような面倒を押し付ける気もありません。

 

正直に言えば、死んでくれるのであれば、それでいいです。

この一言ゆえに僕を人でなしであると罵っていただいて結構です。

親不孝な息子は、

父親の命の心配よりも、己の生活と精神の安定を優先しています。

人でなしリスボンは、そうまでして生き延びることを選びます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。