僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

健康という誤解?

飲酒歴40年、断酒歴5年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、案外、難しい問題かも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕の勤務先には、看護師さんが一人、在職してます。

おもには、学生たちの健康管理を業務としており、

いわゆる保健室担当の役割や学外産業医との連絡調整等の仕事をされております。

大学には、学生相談担当の臨床心理士の資格をもった教員もおり、

学生の精神面のケアはその教員が担当しています。

 

僕は看護師でも臨床心理士でもありませんが、

障害学を研究分野の一つとしていることもあり、

大学の看護師さんとは、配慮が必要と思われる学生の件について、

常に情報交換をしています。

 

その彼女は、僕たち、教職員の健康管理についても業務分掌を担当されており、

ちょっとした雑談の折に、僕の健康診断のデータに問題となる数値がないことに感心されていました。

 

たしかに現在の僕は、

血圧から血糖値、そして肝機能を表す数値に至るまで、

全てのデータが許容範囲にあり、

腹囲に至っては、かなり優等生でもあります。

僕は、通常の健康診断の判断では、健康ということになります。

 

しかし常々、自分を戒めるためにも繰り返し書いていますように、

僕はアルコール使用障害という精神疾病とともに暮らしており、

肝硬変も機能回復が望めないステージに進んでいます。

また血小板が少ないため、出血時の止血に時間がかかります。

決して僕は健康ではないはずです。

 

「健全な精神は健康な肉体に宿る」というフレーズが誤解に満ちたものであると同じように、

健康は望ましい状態であり、誰もが目指すべき指標であると考えるのも、

もしかすると間違いかもしれません。

 

「健康のためだったら死んでもいい」というギャグ・フレーズがありますが、

どうも日本人の多くには、このギャグを笑うことができないような、

精神面の偏りがあるような気がします。

 

健康な状態は、何にも代えがたいありがたい状態ですが、

しかし健康が数値で判断できるものかどうか、

健康はすべてに最優先されるべき事項かどうか、

そして、本当に健康であることは幸福なのかどうか。

 

少なくとも精神面の健康と、医療的に計測し得る健康とは別物のような気がします。

 

今日は何の結論も方向性もないのですが、ふと気になったので、

中途半端ですが、書き留めてみました。

 

とりあえずはいつものように能天気に

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。