僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

この国の力

飲酒歴40年、断酒歴5年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、ここまでとは!ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

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衝撃的なグラフです。

OECD による、先進各国の今世紀に入ってからの平均賃金の推移を表したグラフで、

今日のニュースでも何回か取り上げられましたので、

ご覧になった方も多いでしょう。

 

21世紀に入ってから、日本だけが賃金が上がっていないのです。

このグラフには中国が含まれていませんが、

社会制度の違いから単純な比較はできないかもしれませんが、

中国の労働者たちの賃金はおそらく上昇しているでしょう。

そして、貧富の格差の拡大という社会的病理という点では、

日本以上に深刻な状況を示している韓国ですら、

平均賃金は上昇カーブを見せています。

 

僕は経済学については全く無知で、

ましてや、国際的な経済の動向については、感覚的なことしかわかっていません。

そんな僕でも、ここ10年間くらいの間に、

国際的な経済のフィールドで、日本の地位がどんどん下落してきたことは、

直観的に感じてきました。

 

しかし、ここまで世界から孤立して苦境にあるとは思いませんでした。

学生たちには、経済以外の分野も含めて、

この国が先進国から外れてしまっていることは、伝えてきました。

でも、もう一度書きますが、このグラフの示す状況は、衝撃的でした。

 

貧すれば鈍する、この国の政治面でのリーダーたちの質の劣化は、

必然だったのかもしれません。

 

そしてアルコール使用障害当事者に貧困層が多いことを考えると、

今後この国に、僕たちの轍を踏む悲惨な連中が増えることが予想されます。

アルコールは、目前の苦境から一時的に目を逸らさせてくれる効能を有しています。

若者たちが泥沼につかまらないことを願うのみです。

もちろん、僕たちも後戻りしてはなりません、絶対に。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。