飲酒歴40年、断酒歴6年、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、伝統を疑う?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
平野歩夢選手が、スノーボード・ハーフパイプで金メダルを獲得したそうです。
僕は海国育ちだということもあり、
ウィンタースポーツは苦手です。
スキーもスケートも、60年を超える人間キャリアの中で、
ともに数回しか経験していません。
どちらもやればやったで面白く、夢中になって楽しめたことも事実ですが、
時間やコストの関係もあり、恒常的な楽しみとすることはありませんでした。
さらにいえば、スノーボードに関していえば、
やったことがないだけではなく、
初心者的な脳内限定理解もできていません。
あのノメっとした形の板、どうやって足と引っ付いているんですか。
ですので、平野選手の演技も、専門的なことは全く分からず、
ハーフパイプの外に飛び出している時の高さを見て、
ひぇーっと驚いているだけです。
平野選手、スケボーの名手でもあるんですよね。
スノボとスケボー、多分、かなり共通する部分があるんでしょうね。
NHKのニュースで、
スポーツトレーニングの専門家らしい人が、
マルチスポーツ・トレーニングの効果や意義について語っていました。
このマルチ○○という取り組み、
昭和な時代に青年期を送った僕たちの世代にとっては、
やってはいけないことのように教えられてきたような気がします。
例えば僕は、中学、高校と吹奏楽少年で、
クラシックのサックスを練習していましたが、
昭和な時代の部活的吹奏楽の世界では、
自分の担当楽器以外の練習をすることは、固く禁じられていました。
(昭和な時代、タイプミスではありません。)
そんな暇があるのなら、自分の楽器の練習に命をかけなさいということだったと思います。
多分、部活動的なスポーツの世界でも、事情は似たようなもんだったんじゃないかな。
それからアートの世界でも、
まずは自分の専門とする領域の技術を究める修行に邁進しなさいということで、
マルチ○○に取り組むことは、先輩方から白い目で見られていたような気がします。
どうもこのマルチ○○を否定する傾向、
どんなことでも「○○道」として精神修養のカリキュラムに落とし込んでしまう、
いかにも日本的な感覚に支配されているようですね。
海外のスポーツマンにとっては、自分の専門以外のスポーツに取り組むことは、
特にオフシーズンの訓練として、明らかなマイナス効果がない限り、推奨されるそうです。
ようやっと日本のスポーツ界もそのことに気がついてきたのかな。
僕たち、昭和を引きずってきた人間は、
昭和の良さは良さとして主張し、
でも悪しき昭和の伝統は、しっかりとその理由を確認して乗り越えるべきでしょうね。
必要以上に新しさや若者文化に迎合する必要はありませんが、
進歩の中で克服すべき対象は、しっかりと克服しましょう。
断酒サバイバーの僕たちには、きっとできます、ハイ。